「会社をクビになったけど妻に話せない」夫が解雇された私が、あの時どう感じたか解説します

会社をクビになっちゃったけど、家族や妻に打ち明けられずお悩みのあなたに、夫がクビになったことを知った私がどう感じたかお話しします。人生の節目、夫婦や家族の在り方を見直すチャンスかも。
会社をクビになってしまった。
解雇されてしまった。
でもこんな事を家族や妻に話したら怒られるのではないか、罵倒されるのではないか、ヒステリーを起こされて面倒な事になるのではないか…
そんな風にお悩みでしょうか!
私の夫は2018年8月下旬に懲戒解雇されました。
今回はそんな我が家に起きた懲戒解雇という現実を基に、
その時妻がどう感じたのか、そして会社をクビになったあなたが今すべき事、して欲しい事をまとめます。
Check!夫が解雇された時の状況はこちらをどうぞ。
夫がクビになった事を知った時に妻である私が感じたこと
初めて夫から会社をクビになった事実を打ち明けられた時に感じた事は、「え?あんなに評価されていたのに??」が率直な思いです。
もともとそれほど仕事熱心なタイプではありませんが、程よく手を抜きながらそこそこ稼いでくるタイプの夫。
今年に入ってぐんぐん業績を伸ばし、その評価の高さは決算賞与の金額を見れば一目瞭然でした。
今年は冬のボーナスも期待できる!!
…そんな矢先の出来事だったんです。
夫は社長が専務だった時代に引き抜きで入社し、本当に良くしていただいていました。
そのため懲戒解雇と聞いてもにわかには信じがたい一方で、あれほど目を掛けていてくれた社長が下した判断が今回の処分なのだから、もう他に打つ手がない状態だったのだと、納得するに十分でした。
その上で、
- 夫が1人で抱え込まなくて良かったな…
- 自暴自棄にならず帰宅してくれて良かったな…
- あぁ…暫く心配な海外出張もないんだな…
そう思いました。
夫が1人で抱え込まず、正直に話してくれてよかった
もしも夫がこの事を私に打ち明けず、1人で抱え込んで毎日出社しているフリをして公園や図書館などで暇つぶしをしていたとしたら、考えただけで辛いです。
夫とラブラブな訳でもありませんし、めっちゃ愛してる!!とかそういう事じゃありませんが、大変な時こそ受け入れてあげて家族なんじゃないかなって思いました。
いやね、今回は口が災いしたようなのでほんと口を慎んでくれよって思ってますよ?
でもそれは置いといて。
もしも息子が今後、挫ける事があったら話して欲しいし、非難するよりまず打開策を一緒に考えられる家族でいたいと私は思っています。
そして息子に対して、夫もそうであって欲しいんです。
という事はつまり、夫が挫折した時失敗した時、私と息子もまずは受け入れてあげられる人でありたいと思ってます。
ですから、夫が正直に話してくれて良かったなと思いました。
夫が最悪の自暴自棄にならず帰宅してくれて良かった
自暴自棄になって自分を傷付けたり、人を傷付けたり、そういう事を起こさなくて良かったなと思いました。
無事に帰って来てくれてほんとありがとう!!ってジワジワと思いましたね。
ま、夫は真っすぐに帰宅するのが憚られ、江ノ島で雨に打たれて景色を眺めて来たそうですけどね…
Check!解雇当日、私に言い出せず江の島に寄ってきた夫の話
暫く、心配な海外出張がないんだなとホッとした
外資なので海外出張が頻繁にあって、主にヨーロッパへ行くんですよね。
やっぱり治安も違うし、何かあってもすぐに駆け付けられる距離ではないという事が心配だったんです。
夫は全然平気で出かけて行くんですけど、私は出張が決まると外務省 海外安全ホームページで安全情報をチェックしたり…
一時期、ヨーロッパ真っ赤でしたからね。
出張の間は息子が体調を崩したり自分が体調を崩してしまうと頼れる人がいず、プレッシャーを強く感じていました。
夫が2週間のヨーロッパ出張直前に、息子がインフルエンザになってしまった事もありました。
夫が次にどのような業種に決めるのかはわかりませんが、少なくとも少しの間は海外出張がないんだな、もしかしたらもう今後もないかも知れないという安堵感がありましたね。
会社をクビになったあなたがすべき事は「家族の関係を見直すこと」
さて、ここからはクビになった(クビになりそうな)あなたがすべき事です。
転職活動はもちろんですが、その前にとっても大切な事を。
それは「家族の関係を見直すこと」。
今まで忙しさを理由に後回しにしてきたことを、この機会にぜひ見直してほしいんです。
きっと、「こんなこと?!」と思う方もいるでしょう。
「もうとっくにこんな事はしてるし我が家では当たり前の事だけど?」と思う人もいるでしょう。
でも、今一度、振り返って下さい。
「忙しい」を理由に後回しにしてきた事に向き合って
今まで「忙しい」と言って後回しにしてきた事や避けて来た事はありませんか?
例えば主に家族の事。
『俺は忙しいからこれぐらいは許されるんだ』そう思って目を背けて来た事に、この機会にしっかりと目を向けるべきです。
あなたの実家と奥さんの関係はどうですか?
奥さんの実家には義理を欠いていませんか?
お子さんの学習や教育はどうでしょう。
「忙しい」という言い訳が通用しなくなった今、家族の事をしっかり考えましょう。
「下らない」と聞く耳を持たなかった奥さんの話を聞こう
奥さんが何か話そうとしても「俺はもっと大変なんだ」「俺のストレスに比べたら」と言って無意識に馬鹿にしたり、話を聞かなかったりしていませんか?
下らない会話すら出来ない夫婦が、大切な事や重要な事を話し合えるわけがありません。
これを機会に、奥さんの話をただ聞いてあげて下さい。
話を聞いてもらうだけで、女性は満足します。
夫婦の会話はくだらない・くだらなくない抜きにしてとっても大切ですよ。
子供の小さな疑問質問にとことん付き合ってあげよう
子供が「どうしてこうなの?」と思った時、仕事で疲れたあなたは心のどこかで『そんなどうでもいい事で』とうやむやにしたり、適当にあしらったりすることはありませんでしたか?
子供が物事に疑問を持つという事、そしてそれを親に質問をしてくるという事、その行為自体がかけがえのな尊い事なんですよ。
あなたが適当にあしらえば、子どもは『自分の考える事はどうでも良いことなのだ』と学習し『親に話しても無意味なのだ』と学び、はい無気力な人間の出来上がり!
それに子供があなたにこんなに話しかけてくる時期は、あと何年もありません。
子供はあっという間に、親を必要としなくなりますよ。
この機会に、お子さんにとことん付き合ってあげて下さい。
今だからこそ持てる家族との時間を有意義に使おう!
休みの日、混雑をしていて面倒だから。
俺は平日仕事で疲れているのだから、休日ぐらい休ませて。
…と言って、今まで行くのを避けていた場所に行ってみましょう!
我が家はちょうど息子の幼稚園の夏休み期間中でしたので、いつもは休日で混雑する大きな公園に行く事にしました。
普段疲れていてなかなか息子に付き合えない夫は、息子が遊具で遊ぶ時にずっと付き添い、時には水遊びに付き合い、ザリガニや魚を捕まえたりして、貴重な親子の時間を取る事が出来ました。
帰宅した後はパパと一緒にゲームに夢中になって、本当に楽しそうでした。
私と2人の時には見られない笑顔でしたね。
会社をクビになった事で自分の価値を見失わないように
今回はこのような事になってしまいましたが、決して自分の価値を見失わないで欲しいと思います。
5年間私が育児に専念できる家庭環境を整えてくれたのは夫。
毎日お金の心配をせず、困窮していない生活を送る事が出来たのは、夫が今まで色々な事を我慢して耐えて、時に頭を下げ、暑い日でもスーツを着て重いビジネスバッグを持ち、寒い日にも欠かさず通勤してくれた、その事実あってこそ。
お金が全てとは言いませんが、健全で健康な暮らしを送り十分な教育を子どもに受けされるためには、経済力はなくてはならないものです。
今までそれを支えてきてくれた夫に、改めて感謝しましたよ!
だからあなたも自分の価値を見失わず、今回の事をバネにして欲しいと思います。
クビになった事を嫁に話したら非難される、責められるという人は
私がいくら私自身が感じたことをお話ししたところで、あなたの奥さんはあなたを責めるかも知れません。
でもそんな時は夫婦関係をぜひ振り返ってください。
「夫婦は鏡」だという事を忘れないで
もしもあなたの奥さんがあなたが会社をクビになった事を責め立ててくるとしたら、それはあなたの、今までの奥さんに対する接し方に問題があったのかも知れません。
夫婦関係だけでなく、人間関係も鏡だと言いますよね。
あなたが奥さんに責められたのなら…
- 日ごろ、奥さんに感謝や労わりの言葉をかけていた?
- 心のどこかで見下したり、馬鹿にしたり、話を適当に聞いていなかった?
- 「稼いでいるから」「養ってやってるだろう」など、一度でも言った事はない?
- 奥さんをパートナーとして尊敬してる?
この辺をよーーーく振り返ってみましょう。
夫婦関係は良くも悪くも一夜にして劇的に変わるものではありません。
会社をクビになったあなたを責め立てる奥さんだって、あなたをたった一度の事で責め立てるようになったわけではないのです。
日ごろの小さなことが積もり積もって、今の奥さんがあるんですよ。
これからの人生は、あなたがダメな時にも受け入れてもらえる、そしてあなたご自身も家族が弱ったり躓いた時に受け入れてあげられる、そんな関係に軌道修正していきましょ。
奥さんもあなたと同じように不安を抱えている事を理解して
夫の転職で妻が心配な事は、収入がどう変化するのかだけではありません。
例えば勤務先がどこになるのか。
今現在が自宅から近いのであれば、通勤時間に1時間以上掛かる場所に就職した場合、生活が変わりますよね。
また、夫の様に今までホワイト企業だった人が、残業の多い職場に入社したとすると、まだ小さなお子さんを子育て中の奥さんはあなたの手助けを借りずに育児をする事になるでしょう。
転勤の有無、出張の有無も気掛かりです。
更に言うと、飲み会の多い会社なのか。
接待の多い会社なのか。
接待でも女性のいるような場所を好む会社もあれば、そのような場所には寄り付かない会社もありますよね。
もっと細かい事を言うと、新しい職場で変な女性との出会いがあったりするのではないか…なんていう事まで、一瞬で思い浮かべるのが女性です。
その不安をいったん受け止めてあげて下さい。
うちの夫なんて出会いさえあれば…据え膳食わぬは男の恥と思っているタイプなので、ぶっちゃけ収入よりそっちが本気で心配…
「会社をクビになったけど妻に話せない」夫が解雇された私が、あの時どう感じたか解説します、さいごに
まず、自暴自棄にならずに自分をしっかりと持つ事です。
そして、今後どうして行こうと思っているのかを奥さんにちゃんと伝え、夫婦として、家族として向き合ってください。
もしかしたら酷く責められるかもしれません。
もしかしたら受け止めてもらえるかもしれません。
その事実を受け入れて、前者なら今までの家族や奥さんに対する態度や接し方を振り返りましょうよ。
辛い事なんてまとめて解決してしまった方が楽です!
もしも奥さんが受け止めてくれたのなら、より一層活躍できる職場を見付ける原動力にして下さい。
きっと5年後には笑って話せますよ!
あなたと奥さんとご家族が、1日も早く笑顔で過ごせますように、画面の向こうから祈っています。