猫歴25年のわいが語る猫と赤ちゃんの仲良し美談の現実と猫と赤ちゃんの同居

我が家には二匹の猫がいます。

一匹は息子が四歳の頃に迎え入れた新入りですが、もう一匹は息子が産まれる数年前から私が飼っていた猫です。

どちらもいわゆる保護猫で、元野良猫。
ボランティアさんが人馴れさせ、里子に出された猫です。

最近の猫ブームで、猫と赤ちゃんの仲良し映像をテレビやSNSで見掛けるようになりました。

友人からは、猫って意外と面倒見いいんだよね!とか、猫は家族が大切にしている人を理解するんでしょ?とか言われるのですが・・・今回は、現実なんてこんなもんだよって話

我が家の猫たち

子供との関係を語る上ではずせない我が家のニャンズの生い立ちと性格です。
猫と赤ちゃんの同居に関しては、猫の性格によるところが大きいと思います。

我が家の猫は二匹とも保護猫なので、ペットショップにいる子と比べると少し癖があるかも知れません。

七歳の雌

先住猫です。
息子が産まれる三年前に引き取った猫です。

公園で野良猫として誕生した子で、生後二ヶ月程度で保護された猫なのですが、産まれて二ヶ月の間に非常に怖い経験をし、兄弟猫と遊ぶ事すらできず社会化が上手くいかなかった猫なので、性格が扱いづらいという最大の特徴が。

ボランティアさんですら「この子は飼うのが難しいかも」と言った猫なのですが、私をギッと睨みながらガタガタと震えるその姿に心打たれてしまい、一瞬で引き取る事を決めた雌猫です。

「コワイ」と感じると即強烈な猫パンチが出ます。

甘え方を知らないため急に噛みついたりします。

一歳の雄

息子が四歳の頃に新たに迎え入れた新入り猫です。

ボランティアさん宅では押し入れに入ったまま殆ど出てこないような引っ込み思案の猫で、おっとりしているため、人に手出しする事はありません

抱っこは嫌いですが、抱かれたらなすがまま。

「このおっとりさなら先住猫さんともうまくやれるはず」というボランティアさんのお墨付きもあり引き取りましたが、我が家に来た途端本性を現し、猫に対しては非常にウェーイ系で、七歳雌に付き纏い過ぎてドン引きされています。

子供の成長と我が家の猫の様子

「猫は赤ちゃんに優しい」
「猫は赤ちゃんを守る」
「猫は赤ちゃんに怒らない」

等々言いますが、我が家の場合を子供の成長とともに振り返りたいと思います。

新生児を連れ帰った時から赤子が寝たきりの頃

出産し赤ちゃんを連れ帰ったら、猫が赤ちゃんの様子を見に来て添い寝した・・・

そんな美談を妄想した時期が私にもありました。

しかし!

現実はそんな美しくはありませんでした!!(☝ ՞ਊ ՞)☝

飼い主が赤ちゃんを抱っこしていくと中には嫉妬をする猫もいると聞いていた私は、夫に新生児である息子を抱いてもらい玄関に入りました。

いつものように出迎えてくれた七歳雌。
何となくいつもと違う匂いがする事に気付いているようですが、特に大騒ぎするでもなく、しかしベビーベッドに寝かせた息子には気付いている様子。

立ち上がってベビーベッドを覗きますが、飛び乗ったりすることはなく、少し匂いを嗅いで離れていきました

以上終了!

え?

何この良くも悪くも期待を裏切る感じ・・・

その後も、ベビーベッドを何となく気にはしていますが、そんなに興味はないもよう。

息子が泣いても「赤ちゃんが泣いたよ!!」と知らせてくる事もなく、何かいる事には気付いていながらも、基本的には無関心といった感じです。

息子は背中センサースイッチ付きの子供で、抱っこから起こすと泣き叫ぶという性質の持ち主だったため、日がな一日ソファーで抱っこし続ける毎日を過ごしていた事がありました。

私自身も高齢出産でリカバリーが遅く、動き回るほど回復出来たのは産後半年以上経ってからでしたので、冗談でも大袈裟でもなく本当にソファーに座り続けて過ごしていたのですが・・・

その時、息子を抱いた私のすぐそばにはいつも猫がいました。

でも、いるだけ。

お座りやはいはい期

息子が色んなものに興味を示すようになると、息子の方が猫に興味を持つようになりました。

ソファーで私に抱かれた息子は背もたれ側を向いていますが、背もたれには猫がいますので、どうもゆらゆら動く尻尾が気になって仕方がない様子。

気付いたら尻尾を触っていたなんていう事もありましたが、強く引っ張るような事はしなかったため、猫も怒ったりはせず触らせっぱなし。

この頃は、息子が猫の尻尾を強く引っ張ったりする事のないように目を光らせていました。

猫は、特に危害を与えてくるわけでもない息子に対し警戒心は殆ど抱いていないようで、寛ぐために隣に座ったり、寄り添ったりする事が多くなりました。

歩き出すようになってから

息子が歩き出すようになって、猫を追いかけまわしたりしたらまずいなーと思っていたのですが、実際はそのような事はなく、産まれた時から猫がいる息子にとって猫は「いて当たり前」なためか、それほど興味を示しません。

猫も猫で害を与えてこない息子に無干渉です。

でも時々、並んで窓の外の鳥や虫を眺めるという微笑ましい光景を目にするようになりました。

少し喋れるようになってくると、猫に向かって「リン」と猫の名前で呼ぶようになり、「リン、トキ」とプラレールを指さして猫に教えるといった、オマエ天使かよっていう微笑ましい出来事も増えました。

しかしこの頃、一度だけ噛まれたことがあります
並んで窓の外を見ていた時に、ゆらゆら動いている猫の尻尾に興味を示した息子が、ケラケラ笑いながら少し尻尾に触れると、猫が軽く噛んだのです。

噛まれた息子はまさに( ゚д゚)ポカーンとした顔をしましたが、その後すぐ大笑い。

オマエこれ以上触んな

の意味で軽く噛んだもよう。

本格的にドタバタするようになってから

三歳頃になると本格的に騒がしくなってきますよねー。
体力もついてきますし・・・

子供らしいと言えば子供らしいのですが、ドタバタ騒がしくて親の私でも「もっと静かにしてくれる?」と思うような状態。

この頃からでしょうか。
猫が息子に制裁を下すようになりました\(^o^)/
 

基本的にドッタバッタされるのが嫌いな猫なので、側でドタバタする息子に強烈な猫パンチを繰り広げるようになったのです。

時に爪を出してしまう事もあり、何度かひっかき傷を作った事も。
酷い時には、息子が座っているだけで後ろから猫パンチを炸裂させる事も

猫にとっては何かが気に入らないとか、何かが不快なのでしょう。例えば自分が落ち着いて暮らすことが出来る場所が脅かされていると感じていたのかもしれませんし、単純に煩い存在が嫌だったのかも知れません。

息子からも猫からも目を離せず、ひと時も休まる事がなくなりました

猫をかばっているつもりは全くなかったのですが、夫や義母にはそう見えていたようで、なぜそこまで猫をかばうのかというような事を言われた事もあります。

しかし、私は「動物ってこういうものだよ」という事を息子に学び取ってほしいと思っていましたし、我が家の猫はだいぶ癖が強いとはいえ、どんなに普段大人しく人懐こいペットであっても身に危険が迫ったと勘違いされれば牙をむくこともある、それは知っておくべきなのではないかと考えていたんです。

猫を手離すつもりは毛頭ありませんでしたが、大きな事故に繋がる前に何かしら対策をしなくてはならない、でもお金は掛けられないし、猫に我慢を強いる事になる罪悪感もあるし、心が行き詰まり、かかりつけの獣医師に相談したことがあります。

すると先生が、

お子さんがあと数年経って大きくなれば、お子さんが上手く自衛するようになりますよ、だから大丈夫ではないかと

と言ったのです。

おーーーーなるほど!
そりゃそうだ。

そう思った私は、引き続きなるべく目を離さないようにしながら、息子を誘導したり猫を誘導したりしてやり過ごしました

息子五歳の現在

今では息子が五歳になり、猫も二匹になりました。

息子の予想もつかないドタバタは減りましたが、それでも男児らしく大騒ぎする事があります。
そんな時に七歳の雌が近くにいると、今でもかなり強烈な猫パンチが出ます

猫パンチの前に牽制の唸りが入りますので、その時点で息子がサッと避ける等、息子も自衛が出来るようになりました。

でもまぁ今朝も七歳雌から謎の猫パンチを食らい、寝起きだった息子は泣いてしまったんですけどね(;´༎ຶٹ༎ຶ`)

後から来た一歳雄と息子の関係は良好です。
息子が遊ぶ横にずっといて、何をするでもなくじーっとしています。

息子が猫のおもちゃで一歳雄を遊ばせる事もあり、一歳雄は息子の事を兄弟か何かだと思っているようです。

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猫と赤ちゃんの同居の良し悪し

猫を飼っていて子供を産む、これは賛否両論あるかと思います。

子供にアレルギーが出たらどうするんだという意見もありますが、私は「子を持つ」事を諦めた状態で猫を飼い、子を持つことが出来たのは僥倖としか言いようがない状態でしたので、子供がこうだから猫を手離す、という事は考えもしませんでした。

何とか一緒にやっていくしかない、これが本音です。

良かった事も辛かった事もありましたし、今でもあります。

大変だった事、辛かった事

先ほど述べた通り、夫や義母から「猫をかばい過ぎている」扱いされた事が一番辛かったです。

猫をかばっているつもりは一切ないのですが、猫と息子、これどちらに「気を付けてね」と声を掛けるかと言えば息子に対して。でも夫も義母もそれについて「息子に気を付けさせる前に猫をしつけろよ」って思っていたのでしょう。

ですが、息子に手出しをしたからと猫に罰を与えれば、猫にとって息子は侵略者になってしまいます。更に関係が悪化するとも限りません。

息子が産まれてからというもの、七歳雌は夫に甘える時間がなくなってしまいましたので、ただでさえ息子を「好きな人を奪ったヤツ」的な目で見ているようですし。

もうただひたすら目を離さず、猫と息子がトラブルにならぬよう誘導する以外ない。

これが、家にいても全く寛げず、かなりきつかったです\(^o^)/

良かった点

まぁ猫の影響かどうかは不明ですが、息子はとにかく思いやりに溢れています。

また、産まれた時から「猫を追うより皿を引け」を身をもって学習していますね。

このことわざの意味である「問題が生じたときは、小手先のその場しのぎではなく、根本的な原因を取り除くべきであるということ」をまず真っ先に考えます。子供ながらに。

そして、動物との適切な距離感を自然と学んでいる点

息子が小さな頃、同じぐらいの年頃の子が、散歩中の見ず知らずの犬に大騒ぎして駆け寄り、吠えられて驚いて大泣きしてしまうという事が何回かありましたが、息子は「動物を脅かしたら危険な目に合うかも」と知っているため、むやみに近寄ったりする事はありませんでした

動物を怖がっている訳ではなく、触っても大丈夫な子なのかをきちんと確認し、怖がらせないように触るのです。

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まとめ

時々世を騒がせる、ペットによる痛ましい事故の数々。
あれはペットを美化する大人の責任なのではないかと思いますね。

子供には、ペットはあくまでも人間に合わせてくれているだけ、という事を常に教えなくてはならないと思うんです。

恐怖を感じれば牙をむきます。

侵略者だと思えば排除します。

ペットを飼っている所に赤ちゃんを連れてくるという事は、その危険と常に隣り合わせです。
テレビやSNSで見かける、赤ちゃんと猫の仲良し映像等はほんの一部の話ですね。

正直羨ましいですけどね!!

猫は自分に害がなければ基本的に無関心
猫は、赤ちゃんを攻撃しようと思えばいつでも攻撃できるという事を大人が心得る
赤ちゃんと猫を同居させるなら、常に目を離さない
子供が大きくなったらちゃんと自衛させる

猫ちゃんに合った距離感と付き合い方をして、上手く共存できると良いなと思います。

ちなみに我が家では、猫のストレス軽減になればと、
 

フェリウェイリキッド

 

ジルケーン

状況に応じてこの二つを使用しておりました。

その甲斐あってか、ストレス行動、ストレスによる体調不良等は一切なく、元気に過ごしています!

以上、猫と赤ちゃんの同居 仲良し美談の現実を猫歴25年のわいが語ろうでした。
お読みいただきましてありがとうございます。