映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021レビュー、モヤモヤが止まらない!
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021を子どもと一緒に観てきたので感想をレビューします。子どもをこの時代に育てている身としてはモヤモヤが止まらない作品でした。
これはもう”時期が悪かった”というのもあるかも知れないのですが、人気作のリメイク作品という事で(元の作品は未鑑賞です)元の作品や原作ファンの方とはちょっと違う感想になってしまうかも知れないことをまずお知らせしておきます。
私は息子と、ここ数年のドラえもん映画を恒例のように劇場で鑑賞しています。
時に「泣けるコンテンツ化がひどい」なんて言われる事もあった数年間ではありますが、どの作品もどこか自分や息子に重ねて観てしまう部分がありました。
だからこそ、映画が終わった時に「良かったね」「そうだよね」と感じて、ある意味清々しい気持ちで帰宅する、それが私達親子にとってのドラえもん映画だったわけ。
ところが今回の映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021は、なんだろう?モヤモヤだけが残る〜〜〜!
もし2021年に上映されていたら?
ウクライナとロシアの事がなく、また見る目が変わったのかなぁ…
という訳で、映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021をレビューしていきます。
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021のあらすじ
夏休みのある日ひ。のび太が拾った小さなロケットの中から、手のひらサイズの宇宙人・パピがあらわれる!彼は、宇宙のかなたにある小さな星・ピリカ星の大統領で、反乱軍から逃れるために地球にやってきたという。最初はパピのあまりの小ささに戸惑うドラえもんたちだったが、ひみつ道具“スモールライト”で自分たちも小さくなって一緒に遊あそぶうち、次第に仲良くなっていく。ところが、パピを追って地球にやってきたクジラ型がたの宇宙戦せん艦が、パピをとらえるためにドラえもんやのび太たちを攻撃げき。みんなを巻まき込こんでしまったことに責任を感かんじたパピは、ひとり反乱軍ぐんに立向かおうとするが・・・・・・。
大切な友だちと、その故郷を守るため、ドラえもんたちはピリカ星へと出発する!!
参考:映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021公式サイト
この映画は1985年に上映された映画のリメイク作品みたいですね。
元作は私は冒頭しか観ていないんだけど、特撮シーンでは出来杉君がデジタル処理していたり、そもそも撮影機材が昔と全然違ったりして随所随所が現代に置き換わっているようでした◎
自分が子ども時代に元作を観て、今度は我が子と一緒に今回の作品を観る、なんていう方もいらっしゃるのかな?
だとしたらすごいですよね…!
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021の感想
さて今回の映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021、観終わって「モヤモヤする」がわたしの率直な感想でした。原作ファンの方、ごめんなさい。
この映画に込められたメッセージがナニなのか、いまいちわからないまま今も過ごしているのさ!
私が映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021を観てモヤモヤした理由は主に2つ。
- 自ら戦いに行くのがモヤるのと、戦いの動機がイマイチ薄い気が
- 勝ったのがラッキー要素大きすぎだろって点
それぞれ詳しくお話していきます。
自ら戦いに行くのがモヤるのと、戦いの動機がイマイチ薄い気が
今までも戦いで解決するドラえもん映画はあったのだろうけど、映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争はもう最初から戦いありきで、力で解決します。
はっきり言ってエヴァンゲリオンだってガンダムだってなんとかジャーだって「悪と戦う」わけで、そういうテーマのアニメや番組が悪いってわけじゃないんだけど…正直言うとドラえもんにそういうのは求めていないっていうか…
他のドラえもん映画は、冒険や探検の先で偶然戦いに巻き込まれてしまうという流れなのに比べ、宇宙小戦争はなんか違うんだよなぁ。
もちろんこの映画は1985年に上映された映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争のリメイクだし、原作があっての2021なんだけど、
途中スネ夫がエヴァのシンジくんみたいになっちゃってるのとか「そりゃそうだよ!戦わなくていいんじゃないの!!」と思ったし、「無人機だから」と強調してバンバン倒していく描写とか、割とモヤモヤしましたね…
そうそう、ジャイアンが野蛮だった。昔のジャイアンに戻ったみたいなw
勝ったのがラッキー要素すぎないかと
もちろんこの映画は1985年に上映された映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争のリメイクだし、原作があっての2021なんだけど(2回め)、
いやいやいや勝ったの、ラッキー要素すぎない?と。
そうじゃないんだよこうもっと俺のドラえもんはさ、もっとこう、アイディアで切り抜けてくれるだろ!!!いつも!!!
いやさ、もうあれよ。
新恐竜で使ったじゃん?空間移動クレヨン。
あれと飼育用ジオラマセットでさ、反乱軍を別の空間に全員避難させちゃえば良かったんじゃない?!もうそれで解決じゃん!!(お姉ちゃんを救い出す方法は別に考えるとしてさ!!)
これが”勇気”や”友情”なのかと言われると、時代が違いすぎて…
ドラえもん映画って”勇気”や”友情”が大きなテーマなのかな〜と思うんですが、今回の宇宙小戦争に関しては「いや、これは勇気や友情なのか?」というモヤモヤが残ったなぁ…。
もちろん、そう感じるのは私が平和ボケしている証拠なのかも知れないし、それこそ反乱軍が猛威を振るう国に済んでいたら感じ方は違ったと思います。
でも私は自分の子どもに「友達が戦うのなら一緒に戦う事が友情だ」と教えることはできないし、「戦うために立ち上がることこそ勇気だ」と教えることもできないですね。
逃げてほしいです、私は。
でもなぁ…もし反乱軍が攻め入って来たら戦わざるを得ないよなぁ…難しい…
もちろんこの映画は1985年に上映された映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争のリメイクだし、原作があっての2021なんだけど(3回め)…
つまり時代背景が違いすぎるのかな〜という結論に至ったのであった。
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021レビュー、モヤモヤが止まらない!さいごに
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021を子育て中の立場でレビューしました。
元作・原作を知っていたら、もっとこの映画に込められたメッセージを感じることができたのかも知れないな〜。