- 夫が年収15%上乗せのオファー(内定)をもらって安心していた所にまさかの急展開です。
- 夫の転職活動はもしかしたら大きな損をしていたのかも知れません。
- 1つの企業からの内定を受けた後、他社からも内定が出てしまったのです。
複数社からの内定なんてそんなに嬉しい事はないんじゃないの?とお思いのあなた。
転職エージェントは怪しい信用できないと疑っていた夫が1ヶ月で年収アップでオファーで書いた通り、夫は前職より年収15%上乗せ状態で内定を受けました。
ところが!
もうあとは夫が最終意思を伝えれば正式オファーとなる状態で、何と別の転職エージェント経由で面接を済ませた他企業からも、年収アップで内定が出たのです…
まさかの事態となりました…
何が悔しいかって、『もっと段取り良く転職活動を進めていれば、強気で交渉出来たな』という、もったいない状態なんです。
夫の転職活動はある意味、失敗と言えます。
そこで今回は、夫の転職活動を振りかえり『もっとこうしておくべきだった』という失敗談をお話ししていきます。
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最初から転職エージェントを併用していれば…悔やまれるタイミング
夫が転職エージェントを使い始めたのは、転職活動を初めて1ヶ月の頃。
ハローワークで全く進まない転職活動に1ヶ月も消費してしまったんです。
どんどん自信を失っていく夫を見るに見かねた私の強いアドバイスで、夫はAエージェントに登録をし、しぶしぶカウンセリングを受けました。
転職エージェントを使って1ヶ月で年収アップオファーとなりました。
Aエージェントを使い始めてから半月ほど経ってから、自分で思う以上に声がかかり気をよくした夫は、Bエージェントにも登録してすぐにカウンセリングを受け、仕事を紹介してもらい面接をしていました。
時系列で言うとこんな感じ。
- STEP
Aエージェントに登録
この時点ではまだ転職エージェントに懐疑的。
- STEP
Aエージェントから求人情報が続々届く
ハローワークとは比べ物にならないほどに好条件の求人情報が「面談確定」として複数来る。
- STEP
気分を良くしエージェントBに登録
転職エージェントに気分を良くした夫、エージェントBにも登録。
- STEP
Aエージェント経由のA社面接
Aエージェントに紹介してもらったA社と面接。本人はこの段階では手ごたえを感じていず採用されると思っていない。
- STEP
BエージェントからB社の紹介を受ける
良い求人があったので書類選考を進めてもらう。
- STEP
Aエージェント経由A社最終面接
A社と最終面接。だがこの時点でも本人は受かると思っていない。
- STEP
Bエージェント経由B社面接
A社に受かると思っていない夫、数をこなすためにB社と面接。B社も受かると思っていない。
- STEP
A社からオファーが出る
「ぜひわが社に」とA社からオファーが出て夫びっくり。この時点でB社からの返答はない。
- STEP
A社とオファー面談
給与や役職などの合意のための面談を済ませ、契約書を返送すれば本採用。
- STEP
B社からもオファー
A社とのオファー面談を済ませた日の夕方にBエージェントからB社オファー連絡。しかもA社より良い条件でのオファー。
…これ、何が失敗なのかわかりますか?
せめて1週間早くBエージェントを使っていたら、「他社からもオファーが出ている」事を切り札に使う事が出来たんです。
A社のオファー面談を受けた後にB社からの内定を受けた夫
夫がAエージェントを活用するようになったのは、懲戒解雇から約1ヶ月。
もともと転職エージェントに良い印象を持っていなかった夫は、このAエージェントを使った事で、自信を取り戻し…
今までハローワークで消費した半月を取り戻すかのように、数週間後Bエージェントに登録、2つのエージェントを併用するようになりました。
その後夫は、とんとん拍子にAエージェントで紹介を受けたA社から内定を受け、夫も内定承諾。
年収や役職などを決めるオファー面談を済ませています。
内定前後に役職や給与などを決める面談です。企業側からすると内定承諾を得る意味もあり、条件面談と言う会社もあるそうです。
そこで最終的な給与賞与の内訳の話になったのですが、夫の希望金額が固定での金額だったのに対し、A社の提示した額が賞与込みの金額だったんですね。
この点以外は何の問題もないどころか、むしろ解雇された前の会社よりも会社のランクもアップ。年収自体もアップしているのですが…
夫が最も重視するのが固定給与の部分。
いっぽう、固定は若干減るものの普通に働いていれば希望通りもしくはそれ以上の収入が得られるので問題ないだろうという考えの企業側。
夫は転職活動も2ヶ月経過しようとしている状況でしたので、『これぐらいは仕方がないな…』という気持ちでオファー面談を終え帰宅。
契約書を返送すればA社への入社が決定するという状態でした。
帰宅して私に固定給と賞与の話をしているまさにその時、Bエージェントから連絡が。
なんと面接を済ませていたB社から内定が出たというじゃないですか。
確約されたA社を選ぶ?口約束だけどより年収が高いB社を選ぶ?究極の選択
A社とのオファー面談後にB社から内定が出ただけなら、まだよかったんです。B社が提示してきたのは、夫の希望額を固定で支給するという条件。
例えば年収700万円を希望していたとして、こんな感じ。
基本給は年収600万円。
プラス、実績に応じた賞与を50万円~200万円支給。
9割の社員が100万円支給されているから、700万円になる見込み。
場合によっては800万円も目指せる。
基本給は年収700万円。
プラス実績に応じて賞与を支給。
今いる社員の年収は700万円~1,200万円。
賞与はゼロの可能性もあるが、青天井。
みたいな感じ。
一見、B社を選んだ方が良さそうに思えますが、A社とB社ではA社の方が企業のランクは断然上。
さらに、A社はオファー面談で数字が確約されているのに対し、B社は面接時の口約束だけ。この後のオファー面談で「実は基本給は600万円だった」という事もありえるんです。
ではB社とのオファー面談を明日明後日にでも行えば?という事になり、エージェントにお願いしましたが、
何と、内定を出したB社の社長、内定を出した後ご自身が海外出張に行ってしまっていました。
B社的には、社長が長期不在にする前に内定を出しておこう、という算段だったわけ。
後ろ髪を引かれる思いで確約されているA社に
B社とのオファー面談をするにしても、社長が帰国してからなので1週間はかかります。
そしてA社は既にオファー面談を済ませているため、近日中に契約書を送付し入社の最終合意をしなくてはなりません。
もしもA社に契約書を送付しない場合、最終的な合意が得られなかったものとなり、A社との話は破棄となります。
夫はこの時、正直B社に気持ちが傾いていました。
でも私は、
- B社の提示した条件は、あくまでも面接時の口約束なこと。
- A社の方が母体がしっかりしていること。
これらを理由に、このままA社との話を進めた方が良いとアドバイスしたんです。
でも正直、心の中ではめちゃくちゃもったいない事をしたなぁと後悔しきり。
同時期に内定が出ていたら、夫は市場価値を高める切り札を持つことが出来た
なぜこのような事になったかと言うと、単純に最初から転職エージェントの併用をしなかったためです。
エージェントに申し込みをしてから、内定が出るまでに要した期間はA社もB社もそれほど変わりませんでした。
もしも同時期に2つの転職エージェントを併用していたとしたら、同時期に内定が出ていたはず。
そうすれば両社の待遇だけでなく、採用熱意とかをじゅうぶん比較しつつ、
「実は…希望通りの給与を提示してきている会社がありまして、正直悩んでる状態です。」という切り札が使えたんです。
でも残念ながら夫は、転職エージェントを併用するのが1歩遅かったがために、この切り札を持てなかった。
他の社からも声がかかっているという事実は、求職者の付加価値になるのです。
うまく行けばベースになる収入を見直してくれる事もありますし、それが無理だとしても力関係が変わりますよね。
転職は「お願いします雇ってください」より「ぜひわが社に来てください」と言われるように仕向ける事が大切。
夫の場合は最初からエージェントを活用していなかったことで、この交渉を仕掛ける事が出来ません。
もったいない事をしました。
転職活動を成功させるには【同時期】に【複数】の内定を勝ち取ること
以上の事からも、出来るだけ同時期に複数の内定を勝ち取っておくべきだという事がお分かりいただけたと思います。
企業側は、この人にこれだけの給与を払うだけの価値があるのかどうなのか、面接だけでは想像するしかありません。
しかし他企業からも内定を勝ち取っていると知れば、その事があなたの付加価値に繋がり、あなたを獲得しようと躍起になります。
夫は最初の1ヶ月、ハローワークで求人を探し、自分で応募していました。
でも次々と応募書類が返送され、さてどうしようか…という時に最初のエージェントを活用するようになったのです。
あの時、複数のエージェントを併用していたら…
今より、より良い状態で転職を成功させることが出来たでしょう。
夫は、『転職エージェントって営業ばっかりしてくるんでしょ?』『あっちもこっちも登録するのめんどくさいよ』、こんな理由でチャンスを棒に振ったのです。
失敗!転職活動2ヶ月でベースアップ内定がまさかの複数社、自分の価値を上げるためのコツを伝授さいごに
自分(夫)の価値を上げ、より良い条件で新しい仕事を決めるためには、短期間にチャンスを1つでも多くつかむことが大切です。
チャンスとは、面接であり内定でありオファー。
そのためには生真面目に1つのエージェントに頼っていてはダメ。
2つでも3つでも、自分が良いと思うエージェントを使ってこそ、チャンスを多くつかむことが出来るのです。
どうか、ここを読んでいるあなたや、あなたのご主人がチャンスを棒に振ることがありませんように願っています。