【母親の愛情不足】ってナニ!子どもによって違うのにどこまでママを苦しめるの?

保育園で「愛情不足」って言われたとか、誰かから「愛情不足なんじゃないの?」と言われてお母さんが自信を失くしてしまう事ってありますよね。私はこの「愛情不足」という言葉が嫌いです。
「お母さんの愛情不足」って呪縛のような言葉ですよね。
子どもが問題行動を起こせば、当事者でない人は簡単に「愛情不足」という言葉を使って母親を責めます。
もちろん、子どもを放置している人もいるだろうし、ネグレクトだって世の中にはあります。
でもそうじゃなくて一生懸命子育てしている人に対して「愛情不足」なんていう言葉をかける人を、私は軽蔑します。
きっと誰しも、子育てをしていたら「私の愛情が足りないんだろうか…」とか「もっとかまってあげなくちゃ…」とかって自問自答し、自分を責めてしまうことってあるはず。
言っておきますけど、ここにたどり着いた奥さんは愛情不足なんかじゃないと断言できます。
そもそも本当に愛情が不足してたら愛情不足について検索しないですからねw
今日は、人の「愛情不足」なんていう言葉がいかにあてにならないものか、私がお話しします!
- 子どもの欲しがる愛情は個人差があるし、
- 愛情を注いでも足りない子もいれば
- 少しの愛情で満足する子もいるし、
- 親の思う愛情と子どもが思う愛情が違う事もあるし、
- つまりお母さんができる事を精一杯してるならいつか子どもが理解する
こういうお話を、私自身の実体験を元にまとめていきたいと思います。
【母親の愛情不足】っていうけど、じゃぁ愛情とは??
母親の愛情不足ですね、で片付ければ一番簡単なので、他人は簡単に言うんですよ。
でもさ、じゃぁ愛情って何ナノ?って話なんです。
母親の愛情不足なのでは?とか言う人ってだいたい、
- 子どもの目を見て話そう
- 抱きしめてあげよう
- 褒めてあげよう
とか言いますよね。
でもそもそもそれを愛情とするのも変な話だなって思うし(極論を言えば愛がなくても抱きしめる事も褒める事もできますよね)、
子どもがその時、何を感じているかなんて、子ども自身にしかわからないことです。
求め方も受け止め方も子どもによって違う
私は三姉妹で、妹が2人いるんですね。
長子である私からすると、次女と三女は小さなころから身体が弱かったので、ものすごく母親と関わっていたように見えるのです。
長女である私は、手のかかる妹がいる事を理解していたので、あまり甘える事ができずいつも寂しかった事を覚えています。
時に妹を羨ましく思う事もあったけど、
私が「お母さんに甘えられていいなぁ…」と思っていたその妹自身は、大人になった今でも「お姉ちゃんばかりが愛された」と言うのです。
いやいやいやw
私はそうは思わないけどもw
つまり私が母に求めていた愛情は妹に向けているような事で、妹が求めていた愛情は母が私に向けていたような事だったわけです。
子どもの気質も大きいから子育ては「結果論」
母自身にも「お姉ちゃんとあまりかかわってあげられなかった」という罪悪感があって、
妹たちががある程度大きくなってから、父と共にその罪悪感を拗らせて面倒な事になってしまい、その挙句妹はますます「やっぱりお姉ちゃんばかり!」という感じになっちゃって、我が家が超メンドクサイ事になってしまうのですが…
自身の経験から、親の愛情は受け止める側である子どもの気質が大きいから結果論でしかないという事を、私は嫌というほど知っているのです。
【母親の愛情不足】っていうけどさ、その時できる範囲でやるしかないのよ
もちろん放置やネグレクトは別にして、
- 子どもの目を見て話そう
- 抱きしめてあげよう
- 褒めてあげよう
これを常に心がけたくてもどうしてもできない時ってありますよね。
こっち(母)側も人間なので…
でも私が思うに、1日を終える時、子どもの寝顔を見ながら「もっとこうしてあげればよかった…」って思っているうちは、ちゃんと子どもに愛情伝わってるんじゃないかと思うのです。
ある日義母が、「どうしてあの子(私の夫)をあんなに叱ってばかりだったのだろうって今思う」とポツリと言ったんです。
あんなに叱る事なかったのにって今になって思うって言うんですね。
でも、あの時の義母は話を聞く限りでは、家計を支えるために大変な思いをして子育てをしていたし、
家庭もあまりうまく行っていない状況で色んな不安を抱えて子育てしていたので、心の余裕が全くなかったんですよね。
あの時精一杯生きてくれたから夫の今があるわけで、私からすると「(ちょいモラ気質ではあるものの)家事スキルが高くて稼ぎもそこそこ、遊び歩きもしない男性に育成してくれて義母サンキュー!!」って感じなわけ。
誰しもがみんなどこかでそんな思いを抱えながら子育てをして、自分の子育てが正解だったのか不正解だったのか、子どもがいくつになっても自問自答するのかも。
答えがないからこそ、今できる範囲でやるしかないと私は思うんです。
うちなんて愛情たっぷり注いでいるつもりでもチックになったしね
私は高齢出産ということもあって、やりたいことは全てやり尽くした上で子どもを設けたので、割と子どもにたっぷり付き合えちゃうんですよね。
分からない事は子どもと相談して決めるし、どっちかっていうと愛情が不足しているというより過保護の部類かも知れない(かも知れない)。
それでもプールの授業が嫌で指くわえ始まっちゃった時、色々調べて「お母さんの愛情不足です」の文字を見て、クラクラしましたからね。
さらに担任に指くわえを指摘されて、指くわえがなくなったのと引き換えにチック症になってしまった時は、くらくらどころの騒ぎじゃありませんでしたよ。
これ以上、本当にどうしろっていうんだよと。
「は?何言ってんの?」ぐらいの開き直りも必要だね
だいたいですね、育児に成功なんてないって言うじゃないですか。
なのになぜ?
お母さんを責める事に関してはなぜ簡単に決めつけるの?
子育てなんてさ、頑張ってるお母さんが殆どなんですよね。
そりゃ育児放棄や虐待という悲しいニュースもありますけど、殆どのお母さんは試行錯誤しながら目の前の子供と膝付き合わせて向き合ってるじゃん!!
子供の心の声を聞き漏らしてないか、ちょっとした変化を見逃してないか、危険はないか、体調は悪くないか、幼稚園や学校で嫌な思いをしてないか…
ちゃんと甘えられているだろうか、ちゃんと甘えさせてあげられているだろうか、将来、この子が幸せになれますように、どうか余計な苦労をせずに生きて行けますように…って、必死で子育てしてんのに「愛情不足」とか簡単に言うよな~世間は。
親の愛情に気付くのは、子どもが親になってからだしね
そもそも”愛情いっぱいに育てる”ってね、条件を羅列して簡単に説明できるものではないと思いますよ。
基本は安心して、出来たら笑ってご飯食べて、心の底から安心して眠ることが出来て、清潔に暮らすことができる、これが愛情なんじゃないの?
これを維持していくというのは、簡単なようで非常に大変なんです。
そもそも、これらを子ども自身が本当の意味で愛情だと気付くのは、子どもが親になった時ですからね。
これ以上の事で満足できるできないは、もうその子の持った愛情の受け皿の問題なんですよ。
私の妹たちの例のように、もうお母さんの愛情どうこうで解消改善できる事ではないです。
だから気にしない!
「お母さんの愛情不足です」って言ってる人が育ててくれる訳じゃない、これだけは確かなこと。
【母親の愛情不足】って言葉が嫌いです|子どもによって違うのにどこまでママを苦しめるの?さいごに
これだけ一生懸命接してきたのに愛情不足なんて…と自分を責めていたお母さん。
もう自分を責めるのはやめましょう(と言ってもそうすぐにやめられないのもわかってるけど)。
お子さんの笑顔見て下さい。
それは他ならぬお母さんが守ってきた笑顔でしょ。
外野は何とでも言うんです。
でもその外野の子育てが上手くいったとは限りませんよ。
教育○○家ってだいたい子育て失敗してるからな?あっ言っちゃった。
だから大丈夫、明日からまたいつも通りお子さんに接しましょう!
少しでもお母さんの心が軽くなりますように!