小田原には走る神輿が約30基出る、熱いお祭りがあります!
小田原の祭りと言えば毎年5月3日に行われる【北条五代祭り】が有名ですが、実は同じく5月3日から【松原神社例大祭】が始まるのをご存知でしょうか。
5月3日4日5日の3日間、小田原の街中を28基の神輿が練り歩きます。
ん~、練り歩く…とはちょっと違いますね。
普通の神輿は「わっしょいわっしょい」ですよね。
小田原流・小田原担ぎと呼ばれる独特な担ぎ方なんです。
私自身まだ物心ついたかどうかという幼少期に見たあの祭りを、息子と一緒に見たい!
そう思い、今年は松原神社例大祭を見に小田原へ行ってきました。
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小田原の神輿は唄って走る!その数約30基

小田原流・小田原担ぎと言われる神輿の担ぎ方は「わっしょいわっしょい」ではないんですよ。
普段?は「オイーサー」「オリャーサー」という、言い方悪いですけどローな感じでゆったり進んでくんです。
オイーサー・オリャーサーとゆっくり進むところだけを見ると、迫力ない感じに見えちゃうんですけども。
民家や商店、更にはお寺の前で静止した状態で、木遣り唄が始まります。
木遣り唄が終わると「オリャオリャオリャ」という掛け声とともに…
神輿が走る!
走る!
音にご注意下さいね。
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https://youtu.be/j-mU3ABCOvI
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こんな神輿が全部で30基近くあるんですよ。
祭りのクライマックスは5月5日の夕刻から行われる【宮入り】。
今回はその宮入りを見るために、普段は日帰りで行き来する小田原にわざわざ宿を取りました。
2016年に見ることが出来なかった【浜降り】令和元年に見ることが出来るのか!
松原神社例大祭の見どころは【宮入り】だけではありません。
【浜降り】という、神輿を担いで海に走っていくという見どころが!
つまりこういうこと。
音にご注意くださいね。
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海に向かって神輿が走るとか最高過ぎない??????
実は2016年、息子が3歳になったばかりの頃に日帰りでこの浜降りを見るために小田原に来たことがあるのです。
しかしこの年は浜降りが見られませんでした。
御幸の浜周辺で神輿を担いでいた人に聞くと「今年は浜降りをしない」と言っていたんですよね…
「熊本が大変だから今年はない」みたいな事をおっしゃっていました。
『大きな災害があった後は浜降りしないのか…』と妙に納得し、早川辺りまで散策して、その後ロマンスカーでトボトボと帰宅。
でも2011年は浜降りしてるので、もしかしたら私の聞き間違いかも知れません。
とにかく!
久し振りに松原神社例大祭のタイミングで小田原に来たからには、浜降りも見たい!
・・・という訳で、真鶴の宿をチェックアウトし10時頃に小田原に到着した私たち。
海周辺で神輿を見掛け『これはもしや浜降りするのでは…!』と、慌てて御幸の浜へ降り立ちました。
懐かしい御幸の浜!懐かしすぎる御幸の浜!
私は小さなころから「みゆきがはま」と呼んでいるし、私の両親も「みゆきがはま」と呼んでいるので、「御幸の浜」と書くのが違和感ありますが、「御幸の浜」で統一させていただきます。
さて、私は幼少期、御幸の浜の砂浜から上がってほんの数10秒の場所で暮らしていました。
父と母はつまり父方の本家で居候させてもらっている状態で、父と母が御幸の浜を離れて自宅を構えてからも、夏は父方の本家に遊びに行き御幸の浜に行くのが恒例。
もう歳も歳なので記憶も曖昧ですが、海からすぐ近くの商店でお菓子やジュースを買うのが楽しみだったんですよ。
ではその私の原風景でもある御幸の浜の景色をご覧ください。





う~ん、何もない!!
浜降りする形跡もない。
夫の言葉を信用しなかったがために…夫婦の信頼関係を試された
いつもと変わらず静かな様子の御幸の浜。
浜降りをするという事は、浜に何かがあるはずなんですよ。
だけどなにもない。
う~ん、どうしてだろ…そう思っていると、

夫がこう言ったんですよね。
でもこの時私は『またいつもみたいに適当な事言いやがって』ぐらいに思っていたんです。
いやね、本当にいっつも適当な事ばっか言うんですよ。
大丈夫じゃない事を適当に「大丈夫だろ」って言うし、危ない事を「心配し過ぎだろ」って言うし、解雇とかされちゃうタイプだし。
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私は夫ほど目が良くありません。
だから見えなかったんですよ、この写真を撮っている時は。


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この写真を撮影した後、私が向かったのは反対方向、つまり御幸の浜海水浴場の方へ必死で歩いてしまいました。
もうお気づきの方もいると思いますけども。
帰宅後に写真整理をしていて私が気付いたこの事実。
・・・・・・・・


!!

えっw
浜降りしてるw
私が「あるぇ~?おっかしいなぁ~?」とウロウロしていたその目と鼻の先でしてましたw
でもこれ、帰宅して気付いたんでww
まだこの時点で私、念願の浜降りとニアミスしている事なんて気付いてないんですよウケルwww
だから、あっちへ行きこっちへ行き…


夫と息子が石を投げたりしているのを横目に、どんどん浜降り会場から離れるように反対方向に歩いていきましたよね。


それではここで御幸の浜海水浴場のご紹介です。
御幸の浜海水浴場はこのように西湘バイパスの高架下の日陰で過ごすことが出来る海水浴場になります。


小さな海水浴場ですので、それほど混雑もしません。
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- パラソルやサンシェードを持っていない。
- 電車で海水浴場に行きたい。
- 混雑している海水浴場はいやだ。
- パーリーピーポーやウェーイ系がいない海に行きたい。
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このような奥さまにお勧めの海水浴場となっております。
「あっちの方は浜降りしてるよ」という話を聞き…
こうなったら意地でも見たい気分になっていた私は、とうに浜降りが始まっている事もつゆ知らず、山車の近くにいた方に尋ねました。

「こっちの方はもう昨日済ませちゃったけど、あっちの方は今やってるんじゃないかなぁ~」
・・・!!
つまり私たちがいた場所から数百メートル先のエリアで浜降りをしているというわけ!
急がなきゃ!
車で近くまで行き、私1人でダッシュして海に向かいます。
移動の間にも神輿が。

急げーーーー!

今年こそ!
今年こそ見たい!
見たいいぃぃ!!!!!!!
・・・・・・・・・
・・・・・・・・

終わってました。
お寺に神輿が?!寺院と神社のコラボレーション、それが小田原の祭り
この時はまだ、私たちが御幸の浜に降りたってすぐに目と鼻の先で浜降りしていたなんて事を知りませんでしたので。


みたいな会話をしていたんですよ…ハハハッ
がっかりしつつ、父の眠る菩提寺に向かいます。
車を停めてさぁ墓参りをしようと思ったら…
お寺に神輿が!!

目の前で木遣り唄が始まり、お寺に跳んで(走って)、去っていきました。


この時期は「松原神社」だけでなく、「居神神社」「大稲荷神社」「山王神社」でも例大祭が行われ、このように至る所で神輿に遭遇します。
小田原の街中に神輿 駅に跳ぶ様は圧巻、松原神社例大祭

この時期の小田原は、何といっても神輿が優先。

バスだってタクシーだって、木遣り唄が終わり神輿が跳ぶのを待ちます。

駅ではJRの制服を着た駅長さんと駅員さんがお出迎え。
小田原ならではの光景です!

木遣り唄が終わると…
走る!


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走る!


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ビタっと止まります。
駅への突っ駆けも凄いんですけど、ロータリーのカーブを走りながら曲がる神輿は圧巻です。
見入ってしまい、写真もムービーも取り忘れました。
街中神輿だらけ。
こちらは町内の神輿の1つ。
万葉の湯に跳びます。


松原神社例大祭の神輿は、26町内の氏子衆の神輿と、2つの龍宮神社の神輿、松原神社本社神輿の計29基なのですが、特に私が好きなのが龍宮神社の神輿!
こちらは古新宿龍宮神社。

こちらが千度小路龍宮神社。

「龍宮さん」と呼ばれていて、町内の神輿よりも少し大きくて派手。
旗が、旗がカッコイイでしょ旗が!!!!
お堀端通りには次々と神輿が来て、小田原城へ向かうのも一苦労って感じでした。
こちらは町内氏子衆の神輿の1つ「茶畑」。

こちらは大稲荷神社氏子町会の神輿の1つ。

…もう訳が分からないでしょう?
私も訳が分からない。
つまり神輿がすっごい沢山いるということ。
いよいよ祭のクライマックス!松原神社例大祭【宮入り】
私たちは小田原市街で昼食を済ませ、いったんヒルトンへチェックインし、夜に再び小田原の市街へ戻りました。
さぁ!
いよいよ祭のクライマックス、宮入りです!
松原神社周辺に30基近くの神輿が集結し、1基ずつ松原神社の参道を跳びます。
2019年令和元年の今年は、26の町内氏子の神輿の宮入を済ませた後、古新宿龍宮神社→千度小路龍宮神社→松原神社本社神輿と続くとのこと!
子どもを連れて29基の宮入りを見届けるのは厳しそうなので、19時50分頃に松原神社周辺に到着しました!
誰もいない小田原市街。

右手の建物は、国の有形登録文化財に指定されている料理店「だるま」です。
あまりにも静かで…ちょっと「あれ?大丈夫?」とも思いましたが…
松原神社に近付くと、お囃子の音が聞こえ、ものすごい人で溢れかえっていました!
出店も出ていましたよ。
どんどん宮入りしていきます。
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小田原宿町内の氏子の神輿が宮入をしていきます。
私たちが到着したのは22番目の宮入り頃。
町内の神輿は26基、その後2つの龍宮神社の神輿に続き、松原神社本社神輿が宮入りをしてフィナーレです。
24番目に宮入りした後、回転する代官町の神輿。


26基の町内神輿は順調に宮入り。
ところがこの後、龍宮さんがいない!!とちょっとした騒ぎに。
なんと、おおとりの松原神社本社神輿は参道入口付近に到着しているのに、龍宮神社の神輿がまだ到着していないとかなんとか。
「龍宮さんがどこにもいないんだよ」
「どっか行っちまった」
と、ざわざわ。
待てど暮らせど龍宮神社の神輿が参道の入口に現れません。

30分ぐらい経ったでしょうか…
!!

来ました来ました!
古新宿龍宮神社の宮入りがいよいよ始まります!
古新宿龍宮神社の宮入り
ここからはブレッブレですけども、それは奥さまが老眼の可能性が高いというだけでなく、それだけ激しかったと思っていただきたい。
そして、嫌がらせのごとく次々に画像をアップしていきます。
まず旗が凄い。


木遣り唄が終わると一気に参道を駆け抜けます。




ビュン
って風が来る。風が。

宮入りした後、大きく神輿を上下に振っていました。
おおおおおおおお!と歓声が上がります。




宮入りを終えると、観客が道を開け、神輿は脇道へ。
私たちの目の前を神輿が通過します。


千度小路龍宮神社の宮入り
お次は千度小路龍宮神社。
威勢の良い若い衆が参道を闊歩し場を盛り上げました。
オラァッ!!
みたいな感じ。
参道の観客は盛り上がり、アドレナリン全開。

高張りが入ります。

木遣り唄を終え、一気に駆け抜ける神輿!




千度小路龍宮神社は宮入り後、神輿を上下させたあと、旋回。
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そして脇道で本社神輿の宮入りを見届けます。
松原神社本社神輿の宮入りで祭はフィナーレへ
松原神社本社神輿の宮入りは、両龍宮神社も見守るためもの凄い混雑で、全く参道に近付けませんでした!
人が凄くて木遣り唄も聞こえない。
でも神輿が走れば拍手が聞こえるはず!

!!
来ました来ました!
松原神社本社神輿の宮入りです!




でかい!
速い!





全く近づけませんでしたので、担ぎ手の様子が全く分からない!!
という訳で別の場所、つまり参道の入口から撮影された本社神輿の宮入りの様子がわかる動画がありましたので貼らせていただきますね。
しつこいようですけど音にご注意下さい。
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小田原の祭りは約30基の神輿が走る!【写真あり】松原神社例大祭の浜降りと宮入りを見る旅、さいごに
小田原の熱い3日間が終わりました。
念願の宮入りを見ることができて、なんかもうほんと、私の知能レベルでは「凄い」しか言いようがありませんね。
いやいや、祭りが好きであちこち行くタイプではないんですよ?
でもこの光景を、息子と一緒に見てみたかった!
念願叶って嬉しいです。
来年は、絶対に!
浜降りを!
見るッ!!
北条五代祭りに行ってみようかなぁ…う~ん…「小田原に近付いてはいけない日」って言われるほど、混雑するんですよね。
ぜひあなたも走る神輿が見たくなったら5月3日4日5日は小田原へ!