モラハラ夫が妻の出費に難癖をつけるメカニズムを解説「自分が必要ではないモノは全て無駄」

モラハラ夫が妻の出費にぐちぐちと難癖をつけたり、少ない生活費でやりくりさせようとする本質とメカニズムを解説します。
モラハラ夫は常に「自分が必要でないモノ」は全てムダだという基準で生きています。
子どもが生まれて子どもの肌着や服は必要な事はわかっても、抱っこ紐やベビーカーはムダと考えるモラ夫がいます。
しかも決して貧しい訳ではなく高収入であるのにもかかわらず、です。
妻からすると、エステに行きたいと言ったわけでも、高い化粧品を買おうとしたわけでもないのになぜそんなことまで制限されなくてはならないの?と惨めな思いになりますよね。
当記事では、私が実際に夫に言われた事などの体験談を交えながら、モラハラ夫が妻の出費にたいしてどう考えているのかを解説します。
妻は努力が足りないと本気で思っているモラハラ夫
さて、抱っこ紐やベビーカー、今や当たり前の子育て用品ですよね。
でもモラハラ夫の頭の中はこうです。
母親なんだから抱っこすべきでしょ?
甘えすぎじゃない?
自分は抱っこしないのだから抱っこ紐はムダなんです。
母親なんだから辛くても抱っこすればいいので、ベビーカーなんて贅沢品というわけです。
これと同様に、子どもの成長と共にサイズアウトする子ども服は買い替えが必要だと理解していても、子どもと一緒に行動する妻の持ち物の買い替えはムダと考えています。
たとえば、
- 子供が小さな頃に使っていた大きなマザーズバッグでは追いかけまわすのに邪魔になるから、小さめの物に買い替えたい。
- 抱っこ紐をしたまま羽織ることが出来るコートが欲しい。
- ヒールがない靴が1足しかないからもう1足買い足したい。
こういう妻の出費には全く理解を示してくれない事が多いです。
それだけでなく、産前と産後では洋服のサイズがガラッと変わってしまうケースもありますよね。
でもモラ夫にしてみたら「太ったのが悪い」「痩せればいいじゃん」です。
これが例えば抱っこ紐やベビーカーを身分不相応なほど高額なもので揃えようとしているとか、ファストフードばかり食べて健康に全く気を遣わずどんどん太っていってるとかなら難癖をつけたくなるのもわかりますよ?
そうではなくても、「努力が足りない」と言ってくるのがモラハラ夫なんです。
妻にはお金を遣わせない、でも自分は高額なモノを買うケースも
私の夫はそれほどお金を使うタイプではなくて、一番辛いことが「預貯金が減る事」と言ってはばからない人なのでそれほどではありませんが、
中には奥さんには殆どお金を遣わせないのに自分だけ車やバイクにお金を掛けたり、ブランド品に身を包んでいるモラハラ夫もいますよね。
私の知人のご主人は、奥さんには経済制裁をしておきながら妻と子どもを置いてひとりで海外旅行に出掛けてしまう人もいます…
自分がモラハラ被害者を脱してみて、時折、
”奥さんは生気のない顔で大荷物で化粧もせずボロボロな状態で子ども数人の手を引いているのに、ご主人だけが真新しい靴を履き流行りの服を着て手ぶらで歩いている”ご夫婦がいる事に気付くのです。
そう、かつては私もそうでした。
頭ごなしに否定される事が続くと
「必要なものがあれば言ってね」そう言われた事を鵜呑みにしていた私は、夫にマザーバッグが欲しいと話した時に「マザーズバッグなんていらないでしょ?無駄だよ」と言われ、世の中そんなもんなのかなぁ…と深く考えずにいました。
今まで持っていた装飾だらけのバッグは重さがあったり装飾が子どもを傷付けてしまいそうで、自分で安いトートバッグを買ったんです。
でもポケットのないトートバッグに子どもとのお出掛けに必要なモノを入れて出掛けるのは、出先で必要なものをパッと出すことができないし、
トートバッグの中をまさぐっている間に子どもがぐずり出したりすることもあってストレスだったんです。
欲しかったマザーズバッグがちょうど出先に展示されていたので「大きなトートだと不便だからこれ、欲しいな。自分で買ってもいい?」と言った時、頭ごなしに否定されたんです。
何万円もするものではない、マザーズバッグの中ではお手頃な部類です。
それでも人格まで否定されました。
こんな事が数回あって、私は夫に「必要なものを買う了承を得ること」が本当にストレスで仕方がなかった。
必要なものを最安値で探し出して”お願い”しても
私は自分が欲しいものを欲しいと思う事をやめ、必要であればその商品の中で極力最安値のモノを探し出すようになりました。
本当は全然欲しくないけど、必要だからもう仕事と割り切って最安値の物を選ぶ事にしたんです。
妥協して妥協して、やっとお手頃なものを見付けて夫に買っていいか相談をする。
それでも頭ごなしに否定されました。
そもそも夫婦なのになぜ私だけが頭を下げて恐縮しながら了承を得なくてはならないんだろう?
そう思った事もありましたし、夫が飲んでいるそのウィスキーより安いのに…と惨めな気持ちになったのを今でも覚えています。
モラハラ夫は自覚なしに、妻に経済制裁を加える事でコントロールしている
モラハラ夫は自分でも自覚は全くありませんが、妻に経済制裁を加える事で妻をコントロールしています。
「モラハラ夫に金銭的に頼らなくていい環境を少しでも作っておく事は、モラ弱体化と精神安定に重要」で解説している通り、妻にお金を自由に使わせず、
- 「お願い」させる事で主従関係をはっきりさせている。
その結果、
- たった数百円の事でモラハラ被害者はコントロールされてしまう。
のです。
最低限のお金だけ渡し義務を果たしているように見せかけてコントロールして支配します。
「俺の稼いだ金」「俺と同じだけ稼いできて?」、こうして妻を追い詰め…
俺の稼いだ金だ、気に入らないようなら離婚だ、これはもうモラハラ夫が最も使う言葉ですね。
これだけでなく「俺と同じだけ稼いできて?」もよく聞きますね。
こう言えば妻が黙り何も言えなくなることを知っているのです。
この言葉で妻を追い詰めて…
そして妻の逃げ場を無くす
「気に入らないなら離婚だね」
これでとどめです。
いいですか?
この一連の流れ、何が怖いかって、モラハラ夫に全く悪気がなく本気でこう思っているという点なんです。
モラハラ夫が妻の出費に難癖をつけるメカニズムを解説「自分が必要ではないモノは全て無駄」、さいごに
モラハラ夫は自分の人生で起こるマイナスな事を全て、モラハラターゲットのせいだと思っています。
モラハラ夫にとって、自分のお金が減るのは妻のせい。
妻が努力を怠らなければ、減る事はないものだという考えをナチュラルに持っているんです。
モラハラ夫のこの価値観を変える事は残念ながらほぼムリです。
モラハラ夫の考え方を改めるために貴女の時間や労力を使うより、自由に使えるお金を増やし、あなた自身が変わっていく方がよっぽど有意義です。