- 美味しい出汁パックといえば「茅乃舎」と「久世福商店」。
- 好みはあれど『どちらがおすすめなの…?』と思った事がある方も多いはず。
- 味・コスパ・原材料・使いやすさなどを比較してみました!
この記事では、「茅乃舎だし」と「久世福商店万能だし」を比較していきます!
2005年に茅乃舎だしが発売されてから、今では生活に欠かせないものとなった出汁パック。
今まで縁の下の力持ち的存在だった出汁、今ではそれはもう色んなメーカーで買えるようになりました。
本当はかつお節や昆布から出汁を取るのが1番ですけど、出汁パックは顆粒だしよりも美味しいし、ワンステップで味が決まるので私も愛用してます。

ただ毎日の事なので、味はもちろんのこと、コストパフォーマンス・原材料・使いやすさ・塩分など「より自分に合ったもの」を選びたいですよね。
そこで、我が家がふだん購入する茅乃舎と久世福商店のだしを比較してみました。
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茅乃舎だしと久世福商店万能だし、同じように煮出します

どちらも1パックにつき400mlの水で2~3分煮出します。


完成しました。

まずは私自身が飲んでみます。
一言で比べると「久世福は濃厚」「茅乃舎はすっきり」
久世福商店の方がより魚っぽさを感じ、味が濃く感じました。
茅乃舎の方が若干すっきりした味わいです。
塩味も久世福商店万能だしの方が強く感じたんですけど、甘みも久世福万能だしの方が強く感じます。

さて、私だけの意見では物足りないので夫と子どもにも試飲してもらいました。(どちらがどちらの出汁かは伝えていません。)
結果は…
子どもは茅乃舎だしを、夫は久世福商店万能だしを選びました!
茅乃舎の方を選んだ子ども曰く、茅乃舎の方が飲みやすかったとのこと。いっぽう久世福商店を選んだ夫は、こっちの方が深みがあったとのこと。
んーーーーーー、これは…w
私個人の感想ですが、両方とも飲み比べれば違いがわかる程度で、別の日に突然どちらかからどちらかに変えても気付かないレベルだとは思います。
強いて言うなら、久世福商店万能だしの方が濃い味付けに向いていて、茅乃舎だしの方が薄味のものに向いているのかな…という感じ。
塩分は茅乃舎だしの方が控えめ


久世福商店の万能出汁の方が塩味を感じたので栄養成分表示を確認したところ、あくまでも目安ですが久世福商店万能だしの食塩相当量は100グラムあたり20.1グラム。
茅乃舎だしは8グラムあたり1.06グラムとの事なので、100グラムに換算すると13.25グラム。
なるほど、久世福商店万能だしの方が塩味が強いわけですね。

どちらの出汁も、かつお節や昆布で出汁を取っただけの状態ではなく、味付けがしてあります。
その味付けがよりしっかりしているのが久世福万能だし、よりアレンジしやすいのが茅乃舎だしという印象でした!
そもそも九州の茅乃舎と長野の久世福商店、風土が違うから塩味も違って当然ですよね。

我が家は久世福商店万能だしだとお味噌汁の塩味が気になるので、お味噌汁には主に茅乃舎を使っています。
茅乃舎と久世福商店の出汁、味以外の違いを比較

味に違いがあった久世福商店万能だしと茅乃舎だしですが、パックそのものに違いがあります。
左が久世福商店万能だし、右が茅乃舎だし。
久世福商店は不織布のようなものを使っているのに対し、茅乃舎は紙。茅乃舎のパックは手で簡単にちぎれますが、久世福のパックははさみを使わないと切れないタイプ。(無理やり引きちぎれば切れますけど、出汁をぶちまけそう)
破って中身を比べてみます。
久世福は細かく、茅乃舎は素材感が残る粉末

久世福商店も茅乃舎も「袋を破ってふりかけてつかう」事もおすすめしていますよね。
ちょと中身を比べてみました。


この状態だとわかりづらいでしょうか?
大げさに例えるなら、久世福商店はきな粉、茅乃舎はすりごまみたいな…


右の茅乃舎の方が、魚の感じが残ってます。
我が家は出汁パックを破って使う事が多いんですけど、沈殿物は久世福の方が少ないですね。でも茅乃舎の沈殿した「いりこ感」がけっこう好きだったりします。

袋を破って使う場合で、食感を残したくないなら久世福商店、食感を残したいなら茅乃舎がいいかも。
原材料を比較!
それでは原材料をチェックしてみます。
久世福商店万能だし

- かつお節
- かつお削りぶし
- さば節
- 煮干
- 昆布
- 焼きあご
- デキストリン
- 食塩
- 砂糖
- 酵母エキス
- 発酵調味料
- 粉末醤油/加工でんぷん
茅乃舎だし

- かつお節
- 煮干しエキスパウダー(いわし)
- 焼きあご
- うるめいわし節
- 昆布
- でん粉分解物
- 酵母エキス
- 食塩
- 粉末醤油
- 発酵調味料
以上です。
久世福商店の万能だしの「デキストリン」と、茅乃舎だしの「でん粉分解物」は結局同じようなものになるので、両者の違いは…
どちらもかつお節を使っていますが、
- 久世福商店万能だしはさば節、茅乃舎だしはうるめいわし節を使っていて、
- 原材料のうち焼きあごの重量が、久世福商店万能だしは6番目、茅乃舎っだしは3番目に多く、
- 久世福商店万能だしには砂糖が使われている。
こんな感じかと。
久世福商店万能だしと茅乃舎だし、コストパフォーマンスは
次にコストパフォーマンスを見てみましょう!
久世福商店万能だし | 茅乃舎だし |
---|---|
8g30包 2,268円 | 8g30包 1,944円 |
1包あたり75.6円 | 1包あたり64.8円 |
同じ30包で比べると、茅乃舎だしの方が1包あたり10円程度安くなります。

定価でのコストパフォーマンスは若干、茅乃舎に軍配があがりました。
では「買いやすさ・手に入れやすさ」も含めると、両者引き分けかなという印象。
茅乃舎と久世福商店のだし、手に入れやすさ
茅乃舎と久世福商店、手に入れやすさ・買いやすさを見ていきますね。
手に入れやすさや買いやすさは久世福商店に軍配が。
茅乃舎だしは定価はお手頃だけど…
茅乃舎は日本全国に30店舗強、茅乃舎の大元である「久原本家」が福岡で創業されたことから、九州を中心に、主にアクセスの良いターミナル駅や空港など、特別な場所やお土産を買う場所に店舗があります。
日常で買い物に立ち寄るような場所にはお店がないから、「茅乃舎を買いにわざわざ街に出掛ける」みたいな感じですね。

正規価格で買えるのは公式サイトのみ、Amazonや楽天でも出品はされていますが割高…
茅乃舎の公式オンラインショップは、
- 3パック以上 → 5%
- 5パック以上 → 10%
- 10パック以上 → 15%
のまとめ買い割引があります。
ですが、送料無料になる金額が30,000円以上。
30,000円のまとめ買いって、普通の家庭だとちょっと難しいんですよね。
久世福商店万能だしは上手に購入すれば…
いっぽう久世福商店はというと、全国に少なくとも茅乃舎の3倍以上の店舗があり、イオンなど身近なショッピングセンターやショッピングモールなどにも店舗があります。
意識しなくても近くに久世福商店があった、なんていう事も多いんですよね。

久世福商店は楽天市場やYahoo!ショッピング(ロハコ)でも定価で購入できるため、ポイント還元分を考えると、場合によってはかなりお得。
また、コストコでも特別パッケージ仕様が買えるという噂も聞いた事があります(Amazonでも購入できるみたいです)。
公式オンラインでは出汁だけでなく、
- 10,000円(税込)以上のご購入 → 5%OFF
- 15,000円(税込)以上のご購入 → 8%OFF
- 20,000円(税込)以上のご購入 → 10%OFF
という割引があります。
送料無料は4,000円以上なので、注文もしやすいですね。
茅乃舎と久世福商店【だし比較】味・コスパ・原材料・買いやすさなどを比べてみました、まとめ
それではまとめてみたいと思います!
基本的には好みで選ぶのが1番かなと思いますが「しいて言うなら」という点でお答えしていきます。

Q
毎日のお味噌汁にはどっちがいい?
A
薄味が好きなご家庭は茅乃舎だし、しっかり味が好きなご家庭は久世福商店万能だしを。
味の好みもあるので一概には言えないものの、久世福商店万能だしはしっかり味が付いているので、具沢山のお味噌汁に向いているかなと思います。
茅乃舎はシンプルな具材の方がだしの良さを引き出せそう。
お味噌や具によって変えるのもありですね。
Q
コストパフォーマンスが優れているのはどっち?
A
定価で見ると茅乃舎の方が若干お手頃だけどトータルでは久世福商店
楽天などのポイント還元込みで考えると久世福商店の方がコスパがいいかも。久世福商店オンラインなら出汁に限らず4,000円以上購入で送料無料なのと、10,000円以上購入で5%オフにもなります。
茅乃舎は初めて購入の方のみ送料無料で30包相当が購入できますよ。
Q
料亭みたいな味になるのはどっち?
A
茅乃舎の方がより「上品な出汁」という印象(あくまでも個人の感想です)
茅乃舎だしは自然食レストランの味を家庭でも手軽に味わえるように作られたものなので、上品な味という印象です。
いっぽうの久世福商店は日本全国の美味しいものが揃うお店。なんとなく懐かしく感じるものが多く取り揃っている事からわかるように、出汁の味わいも「どこか懐かしい味」だと思います。
出汁選びの参考になさってくださいね。
