実母が放った天然発言にモラ夫がギャフン!としたエピソード

当記事では、夫のモラハラ発言に対し実母が放った天然発言エピソードを紹介します。
お立場によっては全くスカッとではないし気分を害される方もいらっしゃると思いますので、その可能性のある方はブラウザをそっと閉じてくださいね。
私が夫への態度を変えるきっかけとなったのがこの出来事。
母の天然発言は「モラハラには真正面から向き合ってはいけない」という良い教訓となり、今でも私の中で生かされています。
出世でモラハラがピーク、そんな時に家族行事で両家集まる機会が
うちのモラ夫は当時、営業職の中で業績をぐんぐん伸ばしていて給与がうなぎのぼり状態でした(この後懲戒解雇されますけども)。
確かに、貧しくはありません。
年に何回か家族旅行に行き、外食も出来るそんなぐらいの余裕はある暮らしです。
感謝もしています。
でもほんと、大威張りするほどの稼ぎでもないんですよ。
いやもっと稼いでいたら大威張りしてもいいって話でもないんですけど、でもそれこそ何不自由ない暮らしをさせてくれているのなら初めて(こんなに威張ってるけど、楽させてもらってるから…)って思えるかなぁっていうレベル。
お決まりの、
- 「俺は稼いでるんだ」
- 「俺と同じだけ稼いで来い」
- 「いつになったら俺を楽させてくれるの?」
- 「文句があるなら出て行って?」
- 「いつもお気楽でいいなぁ」
などなどの言葉で少しずつ自尊心を失っていた私。
そんなタイミングで息子の七五三があり、両家集まる事になりました。
両家集まるといっても義父も実父も既に他界しているので、義母と実母と我が家で集まるだけなんですけどね。
義母と私・夫と実母の関係は割と良好
ちなみに我が家は、義母と私の関係は良い方だと思います。
モラハラ夫製造元として思う事もありますが、それはまた別の問題というか。
義母も夫が私にモラハラ発言をする事について「私が原因かも」と言い、気付けば咎めてくれるような人なので割と嫁姑関係はうまく行っています。
いっぽう夫と私の母も同様に、良い関係です。
夫は私の実家の墓参りとかは欠かさないタイプなのと、表面上は家事も育児もマメな夫の事をよく思っているし、娘が安定した暮らしを送っていられる事にまず一番安心している感じ。
ただ私は母に心配をかけたくなくて、「母が聞いたら一発で夫の事を嫌悪するだろう夫の発言」は母には打ち明けていません。
ただ私の母は何となく、夫が”稼がざるもの食うべからずの精神”が強い事は知っている、そんな感じ。
家族行事でいつも何かしら嫌な思いをする私は
夫は家族行事が大好きなんです。
例えば法事とか、盆暮れ正月の帰省や親せきの家に行くとかも大好きなんです。
最初は「家族を大切にする人なんだなあ」っていうぐらいの印象でしたけど、これ実はそうではないんですね。
「自分の力を誇示できるのが親戚縁者だけしかいない」ってだけ。
夫は地方から上京して長年東京暮らしですから、故郷に残っている義母からすると自慢の息子だし、親戚やご近所の方々もたまに帰省すれば大歓迎しますからね。
家族行事は夫が裸の王様になれる絶好のチャンスなんです。
家族行事では気持ちが大きくなった夫が笑顔でモラハラ爆弾を投下する事が多く、私はいつも何かしら嫌な思いをしていました。
この時も、嫌な予感はしていたんです。
「無職を養うのって大変なんですよ」モラハラ発言に母は
七五三のお参りが終わって、私たちは会食のためにレストランにいました。
息子と私と義母が話をしていると、何やら夫がドヤっている時の声が聞こえて来たんです。
母はそんな夫の話に真剣に耳を傾け「モラ君も海外に出張ばかりでお仕事大変よねぇ…身体大丈夫なの?」と心配そうに聞いていました。
注意を母と夫に向けると聞こえてきたのは、
いやぁお母さん、本当に大変なんですよ。無職を養うっていうのは、本当に大変ですよ。
私は絶句しましたよね。
なぜ?
なぜよりによって息子の七五三の会食でそんな事を?
幸い息子は目の前のハンバーグを初めてパパやママと同じようにナイフとフォークで切って食べる事に夢中になっていて、夫と母の会話には気付いていません。
(良かった…息子、気付いてない)
そう思うと同時に、こんな時まで私を無職呼ばわりしている夫が憎々しく、そして情けなくて悔しさがこみ上げてきました。
すると次の瞬間聞こえてきたのは、母の深い同意の言葉だったんです。
本当よねえ…家族を養うって、本当に大変よねえ…ストレスもあるわよね…
私は「え?」と思いました。
実母でさえ、夫の肩を持つの?と瞬時に怒りのような悲しみのような、本当に顔がこわばるような震えるようあ感情がこみ上げました。
でもその後、母はこう続けました。
でもパパはそれしか出来ないもんね…産めって言われても、こんなに可愛いボクを産めるわけでもないし、母乳を出せって言われてもないし…そうねぇ、これはママにしか出来ない事だもんねえ…?
パパができることといったらしっかり働いて稼ぐことぐらいしか家族のためにできる事ないもんねえ…ほんと、責任重大だし大変よね…
心底心配そうな顔で、心の底から夫に同情をしそう言ったんです。
あの時の夫の顔、今でも思い出すとスカッとします。
ポカーンとしたような、でも「え…ええ、そうですけど…」と否定も出来ない状態で困惑したような。
人によっては差別的な発言かも知れませんけど、あの時の私にとってはこんなにも心強い言葉は他にありませんでした。
それ以来、夫がモラハラ発言をすると「パパはそれぐらいしかできないもんね」と笑顔で返してます
この出来事があってから、夫が「俺は稼いでいるんだ」みたいな事を言った時は笑顔で、
「パパはそれしかできないもんね☆」と明るく返すようにしています。
明るく笑顔でそう言うと、夫は私の母にその天然砲を放たれた時の事を思い出すのか、グヌヌ…と言葉を詰まらすんです。
私は夫と同じような収入を得る事も、社会的信用を得る事も出来ません。
今の生活があるのは夫が社会でストレスを感じながらも家族のために頑張ってくれているおかげだという事は、私は十分わかっているし感謝もしています。
でもそれと、私を無職扱いして貶めるのは別問題。
夫が「稼げないだろ」と言うのであれば、「でもあなたは産めないよね?」と言うしかないのは悲しい事だけど、お互いできる事があってできない事がある、それは事実ですからね。
ただ、反論するにしてもヒステリックに言うのと笑顔でサラッと言うのとでは全然違います。
真っ向から対立してもモラはますます反論してきますので何も良い結果は生まれません。
私の目的はモラを言い負かす事ではなく、モラと共存をすること。
母の天然砲からヒントを得て、時にモラを心から心配し、時に微笑んでたしなめ、今ではうまく共存しています。