私の故郷である小田原の松原神社例大祭は、約30基の神輿が走ります。祭りは3日間に渡り、最後のお宮入りは神輿が合体したり長距離を走るなどそれはもう熱い祭りなのです。子どもと一緒に、私が小さなころに見た祭りを見に行って来ました。
小田原のお祭りといえば毎年5月3日に開催される北条五代祭りが有名ですが、実はその3日から松原神社例大祭が始まります。
5月3日・4日・5日の間、街中を約30基の神輿が練り歩き、最後は松原神社の参道を全速力で走り宮入して終わるという熱い祭り。
海に向かって走り出す浜降りも圧巻で、子どもを産んでから無性に懐かしくなり、実は2016年に一度、浜降りを見に小田原に行っているんです。3歳の息子を連れて。
でもその年は浜降りはしないとかなんとかで、とにかく見られずに帰宅…(熊本が大変だから浜には降りないとか聞きました)
なので、私にとっては満を持しての、松原神社例大祭なのです!
さぁ!我が家一行は浜降りを見ることができるのでしょうか。
松原神社例大祭の景色を紹介します。
小田原の神輿は「小田原担ぎ」という担ぎかたで、わっしょいわっしょいではなく「オイーサー・コリャサー」と練り歩きます。そして商店や民家などの前で「浜木遣り」をうたった後、商店や民家に向かって神輿が走る(跳ぶとか突っ駆けるとか言う)のが、小田原の神輿の特徴です。
松原神社例大祭の間、小田原市街には30基近い神輿が練り歩きます。(駅にも走ります)
もくじ
神輿が走る小田原の祭り【松原神社例大祭】のお浜降りを子どもと見たい!
松原神社例大祭のクライマックスであるお宮入りがあるのは、松原神社例大祭最終日の5月5日に、小田原の御幸の浜に来てみました。
この日の日中のミッションは「お浜降りを見る」です。
つまりこれが見たい。
御幸の浜への道(西湘バイパスをくぐって砂浜に出ます)には、大きな山車が!
お囃子も聞こえて気分が高まる~♡
私の故郷、御幸の浜です♡
小田原城から海の方へ向かうと辿り着く浜は「御幸の浜」。
私は小さなころから「みゆきがはま」と言っていたし私の周りではみんな「みゆきがはま」って呼ぶんだけど、本当は「みゆきのはま」らしい。
小さなころはここから数十秒の所に住んでいて、私の原風景ともいえる景色なのです。
御幸の浜は西湘バイパスをくぐって、浜に出ます。
こんなトンネルをくぐると
こういう景色が広がってる~!
ッハーーーーーーーー!!!
懐かしい!
夫の言葉を信用しなかったがために…
ところが、お浜降りの気配がない。
なにもない。
う~ん、どうしてだろ…そう思っていると、
あっちの方に人だかりが出来てるよ?
と夫。
でもこの時私は(またいつもみたいに適当な事言いやがって…)ぐらいに思っていました。はい思っていました。
ちなみに私、夫よりも目が悪いんですね。
だからこの写真を撮っている時、わたしは何もわかっちゃいなかったんだ。
夫の言葉を全く信じず、な~んもない方な~んもない方へ進んでいくわたしと、それに付き合う夫&息子…
夫の言葉を信じていれば今頃は…
ちなみに、御幸の浜は西湘バイパス高架下がいい感じの海水浴場です
さて、ここでわれらが御幸の浜を紹介させていただきます。
御幸の浜は西湘バイパスの高架下がいい感じの海水浴場です♡
夏になるとこの高架下には海の家ができちゃうんだけど、海の家がないシーズンはこの通り日陰になっているので、
子どもを海で遊ばせたいけど直射日光に当たりたくない!というママにぴったり。
- パラソルやサンシェードを持っていない。
- 電車で海水浴場に行きたい。
- 混雑している海水浴場はいやだ。
- パーリーピーポーやウェーイ系がいない海に行きたい。
という方におすすめの海水浴場になっております。
「あっちの方は浜降りしてるよ」という話を聞き…
こうなったら意地でも松原神社例大祭のお浜降りを見たい気分になっていた私は、山車の近くにいた方に尋ねました。
こっちの方はもう昨日済ませちゃったけど、あっちの方は今やってるんじゃないかなぁ~
・・・!!
急がなきゃ!
車で近くまでいき、車に夫と息子を残し私1人でダッシュして海に向かいます。
移動の間にも神輿が。
どっちだ!
こっちか!あっちか!
刑事ドラマ並みの追跡力を見せるわたし…
よしっ!
ここから浜に降りるぞ!!
イケーーーーーーっ!!
今年こそ!
今年こそ見たい!
見たいいぃぃ!!!!!!!
チーン・・・
終わってました。
さて、もうお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、先ほどご覧いただきましたこちらの写真。
夫が「あっちの方に人だかりが出来てるよ?」と言った直後に撮った写真を拡大してみますね。
かんっぜんに、浜に降りてますね…
ニアミスにもほどがあるな!!!!
松原神社例大祭は小田原の街中に神輿、駅に向かって走って急カーブ!
あの時はまだ浜降りしているすぐ近くでうろうろしていたことなど知らない我が家一行、「また来年くればいいよね!」という明るい誓いをかわし、小田原を散策。
するとお寺に神輿が!
目の前で木遣り唄が始まり、お寺に跳んで(走って)、去っていきました。
小田原の街のあちこちでお神輿が練り歩いています。
この時期は松原神社だけでなく、居神神社・大稲荷神社・山王神社でも例大祭が行われるので、このように至る所で神輿に遭遇します。
駅に神輿が走る時、路線バスも走るのを待つ!
日中の見どころは、やっぱり小田原駅へ走る姿と、ロータリーを走りながら急カーブする神輿ですね。
駅ではJRの制服を着た駅長さんと駅員さんがお出迎え。白の制服かっこよすぎてほれぼれする~♡
駅へのつっかけはもちろんですが、ロータリーを急カーブする神輿は圧巻。写真や動画を撮るのも忘れるほどにね。
ちなみにこの時は路線バスより神輿が優先です。
車も停まって神輿が走るのを待つし、商店など走る時は狭い通路の場合、通行人も通れないのでご注意を。
あの万葉の湯にもこのとおり!
ひときわ華やかな2龍宮神社の神輿
どの神輿も素敵なんだけど、私が特に好きなのが龍宮神社の神輿!
龍宮神社は2社、古新宿龍宮神社と千度小路龍宮神社があります。
こちらが古新宿龍宮神社。
こちらが千度小路龍宮神社。
「龍宮さん」と呼ばれていて、町内の神輿よりも少し大きくて華やかなんです。
旗が、旗がカッコイイでしょ旗が!!!!
歩いていたら本社行列の天狗さんに遭遇した。
ここでいったん、ヒルトン小田原にチェックインして小田原忍者に参加をし、そして夜のお宮入りの時間に合わせて再び戻る事にします!
神輿が走る小田原の祭り【松原神社例大祭】のお宮入りを子どもと見たい!
ヒルトン小田原にチェックインを済ませてから、小田原のイタリアン「ラッコアメーノ」で夕飯を取ったわたしたち一行、
松原神社例大祭のクライマックスである「お宮入り」を見に、小田原市街に戻ってきました!
この日私たちは、松原神社周辺のコインパーキングが埋まっているのではないかと思って、予約できる駐車場 タイムズのBで駐車場予約しました。
約30基の神輿が、松原神社参道を全速力
松原神社の近くに到着した時は22番目のお宮入り頃なので、お宮入りの終盤。
人だかりが凄いです。
宮入りの順番は、各町会の神輿が宮入した後で、龍宮神社2社と松原神社の本社神輿が宮入して終了、という感じだったと思います。
この活気、手振れ具合から察していただけると思う。
代官町の大漁旗。
神社に向かって走った後、ゆっくり神輿を右に回転させる、これは龍宮回りというものらしい。
神輿が走った後でゆっくりと回す龍宮回りをするのは、海沿いの一部の町会だけなんだとか。
ド派手!古新宿龍宮神社・千度小路龍宮神社の宮入り
さぁいよいよ龍宮神社2社のお宮入りです。
ところがこの後、龍宮さんがいない!!とちょっとした騒ぎに。
なんと、最後に宮入りする松原神社本社神輿は参道入口付近に到着しているのに、龍宮神社の神輿がまだ到着していないとかなんとか。
「龍宮さんがどこにもいないんだよ」
「どっか行っちまった」
と、ざわざわ。
待てど暮らせど龍宮神社の神輿が参道の入口に現れません…
20分ぐらい経ったかなぁ、30分だったかも。
ようやく旗が見えてきた!
この時の歓声といったら!
(夫は息子を連れて出店に行っちゃってたので、私一人で盛り上がる)
旗を持った方が、松原神社で神輿を待ちます。
なおここからはブレッブレですけども、それは奥さまが老眼の可能性が高いというだけでなく、それだけ激しかったと思っていただきたい。
次に高張り提灯、そして弓張り提灯と続いて、木遣り唄が終われば龍宮神社の神輿が松原神社の参道を駆け抜けます!
…のだけど、圧倒され過ぎて写真も動画もろくに撮れなかった!!
この手振れ具合できっと臨場感が伝わると思う。
お次はもう1つの龍宮神社。
威勢の良い若い衆みたいな人がオラオラオラァ!!的に参道を闊歩し、観衆の中でもオラァ!って感じの民がそれに答える時間だった。
なんか勇ましい。
それでは跳びますよ…!
ブゥォン…!
て風が吹いた。
圧倒!!
松原神社本社神輿の宮入りで祭はフィナーレへ
すべての神輿がお宮入りを果たした後、最後は松原神社の本社神輿の宮入り。
この時は、今までいた観衆だけではなく先に宮入りをした方々も本社神輿の宮入りを見届けるため、混雑も一層!
龍宮神社の宮入りの時は参道の前列にいた私も、あれよあれよと後方に追いやられてしまったw
目の前にはつい先ほど宮入りを終えた龍宮神社の神輿。
お巡りさんがいました◎
拍手がブワッと聞こえてきたと思ったら、本社神輿が走ってきた!
でかい!!
松原神社の本社神輿、大きなだけでなく早い!!
松原神社に入っていきます…
これで、宮入りは終了。
はぁ…すごかった…
約30基の神輿が走る小田原の祭り【松原神社例大祭】のお浜降り・お宮入りを子どもと見る旅、さいごに
念願の宮入りを見ることができて、なんかもうほんと、私の知能レベルでは「凄い」しか言いようがありませんね。
いやいや、祭りが好きであちこち行くタイプではないんですよ?
でもこの光景を、息子と一緒に見てみたかった!(夫と息子は出店を楽しんだ後、別の場所から宮入りを見ていたらしい)
念願叶って嬉しいです。
次は、絶対に!
浜降りを!
見るッ!!