当記事では、夫のモラハラ発言に対し実母が放った天然発言エピソードを紹介します。
お立場によっては全くスカッとではないし気分を害される方もいらっしゃると思いますので、その可能性のある方はブラウザをそっと閉じてくださいね。
私が夫への態度を変えるきっかけとなったのがこの出来事。
母の天然発言は「モラハラには真正面から向き合ってはいけない」という良い教訓となり、今でも私の中で生かされています。
さて、そんな母がモラハラ夫にはなった一言とは…
「無職を養うのって大変なんですよ」モラハラ発言に天然実母はー
ある日我が家は夫・私・義母・実母と3歳ぐらいの息子で会食をしていました。
席は私と義母が向かい合い、私の隣に息子、そして夫と実母が向かい合っていました。
私は義母と息子と話をしていたんですけど、そんな時に夫と実母の会話が耳に入ってきたのです。
いやぁお母さん、本当に大変なんですよ。無職を養うっていうのは、本当に大変ですよ。
未就園児の子どもをほぼワンオペで育てている主婦に向かって「無職」扱いとは恐れ入りました。
今の私なら「そうそう、うちのパパ、偉そうな態度に比例して3,000万円ぐらい稼いでるから大変なんだよね」なんて横槍を入れて当てこすりできますが、当時の私はモラハラにすっかり洗脳されていたので何も言えませんでした。
幸い息子は目の前のハンバーグを初めてパパやママと同じようにナイフとフォークで切って食べる事に夢中になっていて、夫と母の会話には気付いていません。
どうして夫はこんな楽しいはずの会食の時にですら、私が気分を害すような事を話すのだろうと、悲しい気持ちになったのを覚えています。
義母の方を見ると、義母も会話に気付いたようで、何かを言おうとしました。
次の瞬間、聞こえてきたのは実母のこんな言葉でした。
本当よねえ…家族を養うって、本当に大変よねえ…ストレスもあるわよね…
私は「え?」とびっくり。
実母でさえ、夫の肩を持つの?と瞬時に怒りのような悲しみのような、本当に顔がこわばるような震えるようあ感情がこみ上げました。
でもその後、母はこう続けたんです。
でもパパはそれしか出来ないもんね…
産めって言われても、こんなに可愛いボクを産めるわけでもないし、母乳を出せって言われてもないし…そうねぇ、これはママにしか出来ない事だもんねえ…?
パパが家族のためにできることっていったら、しっかり働いて稼ぐことぐらいしかないものね…産めって言われてもできないしね…ほんと、責任重大だし大変よね…やだワ…ほんとそれしかないものね…
心底心配そうな顔で、心の底から夫に同情をしそう言ったんです。
これを言われた夫はこの後ポカーンとしたような顔になり、でも「え…ええ、そうですけど…」と否定も出来ない状態で困惑していました。
この後実母はそのままのテンションで「身体とか大丈夫なの?」とか「大変よね、出張とかもあるし」とか心配の言葉を掛けつつもやんわりと話が終わっていきました。
人によっては差別的に捉えられるかもしれないこの実母の発言は、夫のモラハラとの付き合いにその後良い影響を与えることになったのです。
モラハラは真正面から受け止めるより、受け流すという教訓に
この出来事があってから、夫が「俺は稼いでいるんだ」みたいな事を言った時は笑顔で、「パパはそれしかできないもんね☆」と明るく返すようにしています。
明るく笑顔でそう言うと、夫は私の母にその天然砲を放たれた時の事を思い出すのか、グヌヌ…と言葉を詰まらすんです。
私は夫と同じような収入を得る事も、社会的信用を得る事も出来ません。
今の生活があるのは夫が社会でストレスを感じながらも家族のために頑張ってくれているおかげだという事は、私は十分わかっているし感謝もしています。
でもそれと、私を無職扱いして貶めるのは別問題。
夫が「稼げないだろ」と言うのであれば、「でもあなたは産めないよね?」と言うしかないのは悲しい事だけど、お互いできる事があってできない事がある、それは事実ですからね。
ただ、反論するにしてもヒステリックに言うのと笑顔でサラッと言うのとでは全然違います。
真っ向から対立してもモラはますます反論してきますので何も良い結果は生まれません。
私の目的はモラを言い負かす事ではなく、モラと共存をすること。
母の天然砲からヒントを得て、時にモラを心から心配し、時に微笑んでたしなめ、今ではうまく共存しています。