高齢出産についてよく言われるリスクやデメリットは知っているけれど、本当のところどうなの?この記事では、高齢出産のあまり知られていないメリットとデメリットを探ります。
高齢出産って子どもの障がいやママの体力とかばかり取り上げられるけど、実際どうなの?
じゃぁよく言われるリスクやデメリットではなく、あまり知られていないデメリットとメリットを私の体験談で紹介するわね。
高齢出産のあまり知られていないデメリット
まずは結論
子育てと更年期が重なる
高齢出産は、子育てと更年期が重なります。
更年期って人それぞれで、私は症状としてはホットフラッシュぐらいしか経験がないのだけど、人によっては情緒が乱れることがあったり、些細なことで涙が出てきたりといったうつ状態に似た精神状態になることもありますよね。
その状態で子育てをするのは、本当にしんどいと感じるかもしれない。
それから更年期は大きく身体が変わるから、今までと同じ生活でもめちゃくちゃ太るとか、体調を崩すこともあるし、容姿もかなり変わっていきます(私はこれが酷かったかな)。
子どもの事をこなしながら、自分の変化に追いつくのって、人によっては大変なことですよね。
閉経後に増加する病気や生活習慣病は予想以上に多いです。たとえば私の場合、子どもが8歳になるまでの間に全身麻酔が必要な手術を2回(幸い緊急な手術ではなく計画的な手術です)、その他に大腸ポリープ切除したり…色んな場所が要メンテナンスになり、若い頃との違いを感じています。
産後のリカバリーは1〜2年かかる
産後のリカバリーってだいたい半年とか言われているけど、私は産前の体調に戻るまで1年以上かかりました。
本当に元気になったのって2年近くかかったと思う。
免疫力も低下してくる年齢だし、回復力も若い頃より遅い。
出産は満身創痍です。傷の治りが遅ければ回復だって遅いのは当然ですよね。
それどころか、体質自体ガラリと変わってしまうケースも。
自分の親、子にとっての祖父に頼れない
高齢出産の場合、自分の親に頼ることができないというのもデメリットの1つかと思います。
もちろん中には若くても”親には頼らず自分たちで”という方々もいるでしょうし、親が元気でも頼れる親ではないという方もいるでしょう。そういった個々の事情はまた別にして…
“頼れない”と”頼らない”の間には大きな差があります。
今の時代はシックスポケットなんていう言葉があるぐらいで、祖父母世代もまだまだ現役。
祖父母が孫のために教育費を出す、習い事の負担をする、1人の子どもを6つの財布で育てる時代なんですって。
高齢出産の我が家は1.5ポケット程度でしょうか。
高齢出産だと自分の親、つまり我が子の祖父母も高齢かすでに亡くなっている事がありますよね。これは私たち高齢親が自分の親に頼ることができないというだけでなく、我が子にとっても、おじいちゃんおばあちゃんと遊べない・おじいちゃんおばあちゃんがいないという事になります。我が家は父と義父がすでに亡くなっていて、子どもにとっての祖母しかいないのですが、「ぼくもおじいちゃんと遊びたかった」と言われた時は、申し訳ない気持ちになりました。
高齢出産のリアルなメリット
まずは結論
親の経済的な余裕
デメリットの章で「シックスポケットならぬ1.5ポケットだ」と言っておきながら少し矛盾するんですけど、高齢出産のメリット1つ目は”親の経済的な余裕”でしょう。
もちろんその限りでない方もいらっしゃるとは思いますけど、普通で行けば40代ぐらいって人生の中で収入のピークに到達する頃でもあります。
私自身、過去を振り返ってみても、20代の頃ってお金がなくてヒーヒー言ってました。
ただでさえ収入が少ないのに、若い頃は色々な事に興味がある頃だし、自分を着飾る事に力を注ぎたいというか、自分のために生きたい年頃だったというか。
まだ先の長い将来についてより、今現在の興味にお金を遣いたい、そんな時期ですよ20代って(もちろん堅実な方はこの限りではない)。
30代40代と歳を重ねるごとに、普通で行けば収入は増えて行きます。
高齢出産は収入がピークに達する頃に子育てをスタートするので、少なくともお金の面で不安になったり夫婦仲が険悪になることは少ないんじゃないかと思います。
親の精神的な余裕
そして金銭的な余裕は、精神的な余裕に繋がります。
産褥期を効率よく過ごすために家事時短家電を取り入れたり、宅配食材を取り入れる事ができるので、その分身体を休めることができますよね。
そういった積み重ねが、精神的な余裕に繋がっていきます。
それからもう1つ。
高齢出産の場合、自分がしたいことを十分にしてきた人が多いので、子育てをしていて「自分はこんなに我慢しているのに」みたいな感情があまりなく済むという点。
着飾る事もおしゃれなランチも、映える場所への旅行だって、全部若い頃にやりつくしましたしね。
もちろん、その時々で子に手を焼いて感情的になる事もあるけれど、自分自身の事はやり尽くしてきたから、おおらかな気持ちで子どもと接することができます。(その分、気持ちを注ぎすぎてしまうというデメリットもある諸刃の剣ですけどね)
まとめ
- 高齢出産のデメリット①更年期と子育てが重なる
- 高齢出産のデメリット②産後のリカバリーは1年以上
- 高齢出産のデメリット③自分の親に頼れない
- 高齢出産のメリット①経済的な余裕
- 高齢出産のメリット②精神的な余裕
私の感じている、高齢出産のデメリットとメリットを紹介しました。
高齢出産にはメリットもあります。
でも、40歳で出産して後悔しているかしていないか聞かれれば、子どもが可愛いからこそ40歳の出産を後悔している、と答えます。
最後に、高齢出産のQ&Aを置いておきますね。
合わせてお読みいただけると嬉しいです。
高齢出産Q&A
高齢出産でよく聞かれる事をまとめました。
ママ友ができないって本当?
高齢出産だとママ友ができないとかできにくいなんて話をよく見聞きしますが、そんな事はないです。
そもそも都心だと高齢ママは割と多くいて(キャリア積んでる方とか)、そんなに浮きもしないです。
でも、都心から車で1時間ぐらいの私の実家の方だと私ぐらいの年齢で息子と同学年の第一子を育てているママは少なく、さらにそこから地方に行くともっと若いママが多いから、地域性によるのだと思います。
★高齢ママはママ友ができない? Coming soon
子どもの遊びに付き合う体力がないって本当?
私は20代30代の頃のほうが気だるさが常にあって、その原因の1つが貧血で、貧血の原因が大きな子宮筋腫で、その子宮筋腫は妊娠でわかったことで、妊娠出産を機にしっかり治療することになって、今では貧血が改善されて20代30代の頃より体力があるという状態なのだけど…
まぁ私は20代でも30代でも子どもと全力で追いかけっ子をするママにはならなかったと思うから、遊びに付き合う体力のあるなしで言うと、それは高齢出産は関係ないと言い切れますね。
ただ、更年期と重なると色々キツイのは本当かも。
子どもが若いママを羨ましがるって本当?
授業参観で若いママだと子どもが羨ましがるとか、高齢ママだとすごく嫌がられるとか見聞きするけど、もうそれは子どもの性格にもよるし、親の雰囲気にもよるんじゃないかと思います。
でも羨ましがられても若返ることはできないので、そこはもう良い意味で開き直るしかないですね。
ただ心がけているのは、若作りは絶対にしないということ。
若作りしても高齢なのは隠せないので、とにかく清潔感を意識しています。
★高齢ママがファッションで気を付けるべき点は? Coming soon
おばあちゃんと間違えられるって本当?
よく、子どものお友達に「あれ○○のおばあちゃん?」と言われてショックを受けたーみたいな話ありますけど、そんな事は今まで一度もないですw
子どもの同級生からは「○○のママー!!」とか「○○の母ちゃんじゃん!」とか言われます。
これも地域性によるのかもしれませんね。
でも子どもが成長したら私も老いていくわけなので、もしかしたらゆくゆく誰かに「おまえの母ちゃんってばあちゃんみたいだな」なんて言われることがあるかもしれないし、
「○○さんっておばあちゃんみたいよね」なんてどこかのママに思われることがあるかもしれません。
その辺は気にしていてもどうしようもないですからね。
子どもがお友達になにか言われた時のケアとフォローだけはしなくては。