HSPとは、繊細で敏感な性格タイプのこと。自己理解やストレスマネジメントについて、敏感な人が知っておきたいヒントを紹介します。自分自身がHSPであることを知ることで、周りの人とのコミュニケーションの改善につながることもあります。
HSPとは?HSPの種類と特徴
HSPとは、Highly Sensitive Person(高感受性者)の略称です。
一般的な人よりも刺激に敏感で、環境の変化やストレスに弱い傾向があります。
繊細な気持ちを持って接する傾向があり、周囲の人のの感情や求めることに敏感で、細かな気遣いや配慮に長けていると言われています。
HSPにも種類がある
HSPにも種類があり、明確に分けられているわけではありません。
一般的なHSPは刺激を求めず、いわゆる”繊細な人”としてわかりやすい特徴を持っていることが多いですが、刺激を求めるのに繊細なHSS型HSPや、繊細なのに社交的なHSEの気質を持っていると、一見繊細には見えないので、ただの不思議な人と思われてしまったり、頑張りすぎて疲れ果ててしまう性分だったりします。
刺 激 | 社交性 | |
---|---|---|
HSP 刺激を求めないHSP “繊細さん”と呼ばれる事も | ||
HSS型 HSP 刺激に敏感でありながら 刺激を求める人 | ||
HSE 社交的だけど 繊細な人 | ||
HSS型 HSE 社交的で刺激を求める 繊細な人 |
ちなみに私はHSEっぽくもあるのですが、HSS型HSPを自覚しています。
若い頃は自分がなぜこうなのかよくわからず、本当に生きづらさを感じていましたが、今は年齢も年齢なので良い意味で開き直っています。
HSPのメリットとデメリットとは?自分を理解するために知っておくべきこと
HSPは感受性が非常に高く、刺激に敏感で、音や光、匂いなどにすぐに反応してしまいます。
それによって、周りの人たちからは「神経質な人」と見られることもありますが、実際にはこの感受性は魅力でもあるのです。
HSPのメリットとデメリットを紹介します。
HSPのメリット
HSPのメリットは、繊細で感受性が豊かなため、芸術や文化に敏感で、美しいもの・感動的なものに対して深い感動を覚えます。
そのため、デザイン等の仕事をした場合、他の人が思いつかないような美しいものを展開できる強みがあります。
その繊細さは人々を魅了するでしょう。
そして、人の気持ちやニーズを敏感に察知し共感力が高いため、コミュニケーション能力が高く、人間関係を築くのが得意です。
一度交流した人の苦手なものを覚えていて、さり気なくフォローできたり、逆に好きなものを覚えていて喜ばせる事も。
HSPのデメリット
一方で、HSPのデメリットはストレスや疲れを感じやすく、環境に適応するのが難しい場合があること。
周囲が自分と同じように気付き、考えていると錯覚をし、気を使いすぎてしまうのです。
そして過剰な分析や考えすぎが起こりやすく、不安がストレスを引き起こしてしまいます。
心配性の方も多いのでは。
HSPに対する偏見や誤解について
HSPは”繊細さん”と言われることがあるように、非HSPの方々にとっては繊細で、時に神経質だと思われてしまいます。
周りの人からは「気が弱い」「甘えている」「打たれ弱い」というレッテルを貼られた事もありました。
でもHSPはただの気が弱い人ではなく、周りの人よりも情報処理能力が高く、物事を深く考えたり、創造的な能力を発揮することがあります。
自分自身や周りの人々の感情を敏感に捉えることができるため、人間関係においても相手の気持ちに共感することができるのです。
このところ、HSPが周知されてきたので少しずつ受け入れられている感じはありますが、かといって病気ではないので、まだまだ偏見や誤解があるでしょう。
私自身も「HSP?ただの甘えだよね」なんていう意見をいまだ見聞きします。
そういった人には持っていない、「人の気持ちを慮る力」が私たちにはあることを、忘れないようにしたいですね。
HSPが幸せに生きるために大切なこと
私たちHSPが幸せに生きるためのポイントを紹介します。
自分自身を理解する
HSPであることを自覚し、自分自身を理解することが大切です。
自分がストレスを感じる原因や、ストレスを解消する方法を知ることで、自己防衛することができますよ。
私がストレスに感じることをまとめてみました。
ライフスタイルを見直す
HSPは、過剰な刺激によってストレスを感じやすくなります。
そのため、自分自身が過ごしやすい環境を整えることが大切。
例えば、部屋を片付けたり、音楽を聴いたり、自然に触れることでリラックスすることができるので、日常生活に取り入れてみては。
自分の感覚を大切にしよう
自分の感覚を大切にしましょう。
生きづらさを感じることがあるこの特性は、他の人にはない私たちだけの研ぎ澄まされた感覚です。
この感性を受け入れてくれる世界が必ずあります。