HSPママは子育て・育児がしんどいと感じることがあり、「子育て・育児に向いていないのでは…」と心配になりますよね。そこで、私の体験談を元に、しんどいときがどんな時なのか、対処法を紹介します。
HSPママは子育てに向いていないと心配される方がいらっしゃいますが、私がそうは思いません。
人より少し疲れるだけで、子どもの気持ちに寄り添うことができるHSPの特性は子育てにおいてはメリットなんですよ。
この記事では、HSPママが抱える子育ての悩みと、私の体験談を紹介します。
HSPについて詳しく知りたい方は別記事でHSPとは?について解説しています。
HSPママが抱える子育ての悩みとは?
HSP(繊細な感受性の持ち主)ママたちは、普通のママたちと同じように子育てに奮闘しています。
しかし、子どもたちの気持ちや感情に敏感なHSPママたちは、普通のママたちとはまた違った悩みを抱えている事も。
子どもの感情に共感しすぎてしまう
HSP気質のママは、子どもたちの感情に共感しすぎてしまい、自分の感情まで揺れ動いてしまうことがあります。
子どもの感情に共感しすぎてしまうため、子どもに強く言えなかったり、言葉を飲み込んでしまうことがありますよね。
親としてどう接するべきか考えすぎてしまう
HSPママは、様々なことを感じ取る能力に長けているため、自分が親として正しいのか、親として子どもにどう接するべきか考えすぎてしまう事があります。
時にそれが自分を苦しめることに。
自分の幼少期を思い出してしまう
子育てをしている間に自分が幼少期に感じた不快だった事、悲しかった事や嫌だった事を思い出し、自分の子どもが今そのような気持ちになっていないか考えすぎてしまうことがあります。
我が子を大切に思うからこそ、自分が感じた負の感情を経験させたくないという気持ちが働いてしまうのです。
子どもが発する音に敏感になってしまう
HSPママは音に敏感な人が多いです。
子どもが発するあらゆる音に敏感になってしまう傾向があります。
例えば赤ちゃんが泣き叫ぶ声は、それ自体が何倍にも感じられてきつい上、なにか自分に足りない事があったのではないかと思慮しすぎて苦しくなってしまうことも。
それだけでなく、ご近所がどう思っているかも気になってしまい、精神的に追い詰められてしまいます。
子どもが成長すると、子どもが騒ぐ音が負担になるママも。
そしてそれらを許容できない自分を責めてしまうのもまたHSPママの特徴ではないでしょうか。
痛ましい事故のニュースに感情移入しすぎてしまう
そして、子育てをしていて見聞きした痛ましい事故のニュースに感情移入しすぎてしまうのも、HSPの特徴です。
もし自分が当事者だったら、当事者の親族だったら。我が子が被害者だったら、加害者だったら等など、様々な事を想像し、感情移入してしまいます。
「こんな事はめったに起きない」
そんな事故や事件でも、HSPにとっては「起こり得ること」の1つなのです。
HSP育児あるある、わたしの体験談と解決方法
HSPとは?という特徴や、HSPママの抱える子育ての悩みをお話したところで、具体的に私がどんな事で困っているか、あるある?と思える事と、その解決方法をお話させていただきますね。
共感していただける方がいらっしゃると嬉しいです。
他のママより心配性
HSPの私が特に感じているのが、他のママより心配性であるということ。
子育てはありとあらゆる心配事がつきものですが、様々なことを感じ取りすぎて子育てが楽しめないことも多いです。
なので、「普通はこうだ」というような一般論は重視せず、それをさせないと子どもが困るかどうかで決めることにしています。
たとえば1人で自転車で出掛けさせることに関して、我が家はまだ解禁していませんが、幸い自転車に乗らずに済む環境にいるのと、周囲のお友達もまだ自転車で出掛ける子が少ないので、無理に解禁する必要はありません。
一方で一見必要なさそうなスイミングは無理してさせました。
理由は学校の授業で水泳があることや、息子の通う中学校では水泳がかなり重視されるので泳げないと困ること。そして水と正しく付き合える事で将来水難事故の可能性を軽減できるかもしれないためです。
こんな感じで、させない子どもが困る事はさせる、させなくても子どもが困らない事は無理しないという部分で決めることにしています。
クラッカー・風船等の破裂音に怯える
私は突然の音に弱く、特に風船が割れる音やクラッカー、それから運動会のピストルの音が苦手です。
でも喜ばしい事なのですが、子育てをしているとクラッカーや風船に接する機会が増えるのですよね。
子どもの誕生日にお友達が用意してくれたり、子どもと一緒に遊びに行った先にたくさん風船が用意されていたり…運動会で子どもの勇姿を見られるのは喜ばしくも、徒競走のピストルが…
こんな時私は、クラッカーや風船が苦手であることを周囲に正直に伝えています。
ママ友は私が苦手だということを知ってくれているので、スパークリングワインやシャンパンを開ける時も事前に伝えてくれます(感謝しています)。
ピストルはなぜか今は慣れてしまいました。少しドキドキするぐらいです。年齢かな。
落雷情報や予測に怯える
子どもの幼稚園の送り迎えの時間や子どもが小学校から帰宅する時間が、ちょうどゲリラ雷雨の時間とかぶるので、雷シーズンはハラハラです。
遠くからゴロゴロ聞こえてきたら、自分1人なら何を差し置いても音が聞こえない建物に逃げ込むことができますが、子どもがいるとそうも行かないことも多いです。
雷シーズンの午後はなるべく予定を入れないようにしています。
子どもの危険を察知しすぎてしまう
子どもがジャングルジム等の高い場所に登ると、それだけでハラハラします。
それだけでなく、息子と息子の友だちは足が速いので、その足の速さで小さな子にぶつかってしまったら…と公園では目が離せません。
子どもが被害者になることだけでなく加害者になることにも敏感に気付いてしまい、気が休まりません。
幸いにも、周囲のママも子どもをガッツリと見張っているママなので、一緒になって声を掛け合うようにしています。
だって、子どもを加害者にしたくないですしね!
HSPママに必要なケア
帰省・子ども行事の会食等は最小限に
帰省や子ども行事の会食はHSPママにとって大きな負担になります。
今は子育てに専念する時。リソースを育児に注ぐことができるよう、帰省はできれば日帰り、無理ならば最小限に。
行事関連の会食はなくすか、なくすのが無理ならば短時間で済ませたり、席を外して子どもと散策することができる庭園やガーデン付きのレストランを選ぶ等してうまく乗り切りましょう。
家事の負担を軽減させる
家事の負担を軽減させるのもHSPママに必要なケアの1つです。
HSPママは完璧にしなくてはならないと考えてしまいがち。一生懸命に家事をしすぎて、育児も完璧にこなそうとして追い詰められてしまうことも。
意識して家事を軽減しましょう。
★私がしない家事
不快なものと距離を置く
不快なものとはぜひ、距離を置きましょう。
あなたが不快だと感じるものはなんですか?
それは今、無理をして付き合わなくてはならないものでしょうか。
自分自身の心の健康と引き換えにしているものはないですか?
付き合いたくない人とは付き合わない、身にまといたくないものは身にまとわない。これを徹底するだけで、健全に過ごすことができます。
ママ友との交流は必要なければしない
ママ友との交流はHSPママにとって鬼門中の鬼門。
気の合うママと知り合えれば良いですが、ママ友はただでさえ「世帯収入」や「家庭環境」「子どもの成長」などで亀裂が入ることがあります。
ましてやHSPママは人の感情に敏感なので、他のママが気づかない事に気付いてしまう可能性も。
ママ友との交流は、必要なければしないぐらいの気持ちでいましょう。
児童館・公園に無理をして行かない
児童館や公園もまた、無理をして行く必要はありません。
教育方針が違うご家庭のお子さんや、年代の違うお子さん、保健師さんの一言などなど、HSPママにとって快適なばかりではない事もあるので、無理をするぐらいなら、家でのんびり過ごしたほうが良い事も。
さいごに
HSPママは子育てに向いてない?というテーマで、HSPママの悩みや特性を生かした子育て、ケアについてまとめました。
私たちは人に理解されない事も多いですが、その分、多くのものを持っています。
決して、子育てに向いてないわけではありません。