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柔軟剤が臭い!子育てシーンで巡り合う”香害”体験談を紹介

柔軟剤は洗濯した衣類をふんわりと仕上げてくれる便利なアイテムですが、中にはその香りが苦手な人もいるのではないでしょうか。特に、子育てをしていると思いの外柔軟剤の香りに遭遇することが多く、子どもの嗅覚への刺激や影響などが気になる事も。「香害」体験談を紹介します。

私は子どもが生まれる前はそれほど嗅覚が敏感ではなく、以前はダウニーを使用していたこともありました。

強い香りを苦手に感じるようになったのは妊娠してから。

それから子どもが生まれ、子どもが小学生の現在に至るまで強い香りが苦手です。

どのような身体の変化でそうなったのかはさておき、この記事では筆者が考える「香害」と、子育てシーンで遭遇する香害体験談をまとめます。

なお、柔軟剤の香りが好きな方にとっては不快に感じることもあるかも知れません。読み進めない事をおすすめします。

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香害が問題視されるようになったのはなぜ?

私の記憶では、柔軟剤ブームというのは2000年初頭頃にもありまして、当時はこぞってオシャレニスタ達がダウニーを使用していたんですよ。

ダウニーだけでは飽き足りず海外製の様々な柔軟剤を取り寄せたり海外で買ってくる人までいました。

それほど、あの頃日本の柔軟剤は香りの種類が少なく、そして香りも強くなかったのです。

かつて、好印象の象徴だった柔軟剤

今の時代では考えられないですが、昔は、おじさんといえば一定数ニオイに無頓着な方がいて、おじさんが柔軟剤の香りをほんのり漂わせている事は清潔感の現れ。

昔の柔軟剤は近寄らないと香らないので、まったくそんな風に見えない(柔軟剤の香りがするようなタイプに見えない)男性に近付いた時にふわっと良い香りがすると、そのギャップに驚かされたりすることがありました。

柔軟剤の香りがする、手入れの行き届いたシャツを着ている人。

柔軟剤はある意味、家庭円満まで連想させるアイテムだったのです。

“ほんのり”ではなくなり香りが強くなり続けたのが問題

ところが2016年頃から、柔軟剤ブームが再び到来し、日本の柔軟剤がこぞって香りを強めました。

「汗をかくと香る」からスタートし、「12時間香る」「24時間香る」「叩くと香る」とどんどん進化をしていき、2018年7月ー。

とうとう家電メーカーまで、洗濯機に「香りプラスコース※」まで。

その他にも香るビーズのようなものが発売されるなど、とにかく香りを強く残す事が重視されてきました。

つまり、近付いたりすれ違ったりする際にふわっと香るような柔軟剤ではなくなり、何ならその人がいるエリア一帯がにおうとか、遠くにいてもわかるとか、そういうレベルになってしまったのです。

パーソナルスペースで香るからこそ好印象だった柔軟剤は、パーソナルスペースを突き破り、望まぬ人の嗅覚まで刺激するように。

ここに、香害という言葉がメジャーになった1つの理由があるように推測します。

人は「香り」で商品を買う

人は「香り」で商品を買うなんて言われることがあります。

たとえばパッケージや色は覚えていなくても、良い香りは覚えていて、その香りが決め手になり商品を探し買うのだとか。

そういえば、香りって記憶に残りますよね。

だからメーカーが香りに力を入れるのは、マーケティングという点からすると至極当然のことと言えるのでしょう。

香りが記憶に残りやすい理由は?

香りは記憶に残りやすい理由は嗅覚が他の感覚よりも直接的に脳に影響を与えるためです。嗅覚神経は、脳の海馬に直接つながっています。海馬は、記憶や感情を司る部分です。そのため、香りを嗅ぐと、その香りに関する記憶や感情が呼び覚まされやすくなります。

例えば、子供の頃によく嗅いだ香りを嗅ぐと、その頃の記憶が蘇ったり、懐かしい気持ちになったりします。これは、嗅覚が直接的に脳の海馬に働きかけ、記憶を呼び覚ましているためです。

また、香りは感情にも影響を与えます。例えば、好きな人の香りを嗅ぐと、幸せな気持ちになったりします。これは、香りが脳の扁桃体に働きかけ、感情をコントロールしているためです。

このように、香りは記憶や感情に強く影響を与えます。そのため、香りは記憶に残りやすいのです。

ところが嗅覚は、疲労しやすく慣れやすいと言われています。

そういった理由からも、柔軟剤の香りが好きな人たちが、より強い香りを求めるのは自然なことなのかも知れませんね。

子育てで直面する、柔軟剤が臭い問題

たとえば子どもの体調の変化を嗅覚で感じ取ることがあったり、食材が傷みかけている事を嗅覚で感じ取ることがあったり、私は子育てにおいて嗅覚ってものすごく大切なモノなのではないかと思っているんです。

ところが、自分の身1つだった頃は苦手ならば避けて通ることができるものも、子どもができるとそうもいきません。

学校や幼稚園など様々な機会で、柔軟剤のキツい香りを浴びる機会が割とあります。

リユース品にたっぷり柔軟剤

私が最初に「ん?!」と感じたのはリユース品です。

さすがに新生児の頃は中古品は買いませんでしたけど、子どもが少し成長してくると次々に必要なものが変わってきて、「いやほとんど使ってないのにもう使えないの?」という事ありますよね。

そこで、中古で済ませられるものは済ませようと、メルカリやラクマでリユース品を購入していました。

ところが時々、めっちゃくちゃ柔軟剤クサいものが送られてきたりするわけ。

そういう商品に限って丁寧に梱包されていて、メッセージカードまでついちゃってたりするんですよね…

あーこれサービスで柔軟剤使ったのかなーと思えるようなものもありました。

普通のお洗濯では柔軟剤の香りは落ちないので、当時は残念ながらこういう物は再び袋に戻して処分をするか(袋もたっぷり香りが付着しています)、「中古で買いましたが柔軟剤の香りが苦手なのでお譲りします」と記載して売ってました。

今は酸素系多用途洗剤で落とすスキルを身につけたので処分しないでしょうけどね。

幼稚園の貸し出し品に刺激臭

子どもがある日帰宅すると、虫除けスプレーのような、すごい臭いがしたんです。

その時は子どもの服から臭っていると思わなくて、「幼稚園で先生が虫よけでも塗ってくれたのかな?」ぐらいに思っていました。

でもよく考えると、先生が勝手に虫よけを塗るわけないんですよねw

じゃぁ誰かとギューでもしてニオイが息子に移ったのかな?と思い息子に聞いてみるも「ギューなんてしてないよ」とのこと。

これから夕飯という時にこのニオイ。
とりあえず先にお風呂に入るか…なんて考えていると、

「ママー、ボクの鞄の中に袋が入ってるでしょ?今日水遊びしてズボン濡れちゃった!」

と言うではありませんか。

つまり子どもが履いて帰ってきたズボンは、幼稚園の貸出用ズボンということ。

脱がせると動かすたびに強烈な柔軟剤の香りが…

幼稚園の貸出用ズボンは借りたご家庭が洗濯をして返却する仕組みになっていました。

…幼稚園の貸し出し品にこんなにたっぷり柔軟剤を使うとは…!

給食当番服も香りたっぷりになって来る事が

子どもが小学生になり、給食当番服を持ち帰るようになりました。

幼稚園の貸出ズボンと違い、給食当番服は心地よい洗濯洗剤の香りぐらいしかせず、「さすがに給食当番の服は食事に関するモノだから、柔軟剤たっぷり使うご家庭はいない」と安心して過ごしていたのですが…

3年生の終わりぐらいでしたかね。

持ち帰った給食当番服がめちゃくちゃ柔軟剤臭くて「オマエモカ!!」ってなりました。

これじゃ給食が「学校給食〜柔軟剤の香りを添えて〜」になっちゃうじゃん…

柔軟剤が臭いと何が問題?香害が問題視される理由

化学物質過敏症の原因の1つに

柔軟剤だけではありませんが、香り成分は化学物質です。

この化学物質を常に吸入したりさらされることで、体調の変化をきたします。

個体差が大きい事から、柔軟剤ユーザーの方々にとっては「大げさ」とか「気のせい」なんて言われ取り合ってもらえない事があるのが非常に難しいところです。

私自身は化学物質過敏症であるという自覚はありませんが、キツいニオイを嗅ぎ続けると酔ってしまいます。

ペットへの影響も

香り成分はペットの被毛にも付着し、特に被毛を舐め取る性質のある猫にとっては良いモノとは言えないでしょう。

動物は人間以上に嗅覚が研ぎ澄まされていることからも、何らかの影響はありそうですね。

キツい香りは集中力の妨げに

そして、キツい香りは集中力の妨げになると言われています。

香りは脳に直接影響を与え、興奮やリラックスなどの反応を引き起こすことができますが、強い香りは、脳を興奮させ、集中力を妨げる可能性があるのです。

職場であれば、キツい香りをまとっている人がいれば仕事に集中できない事もあるでしょうし、子どもならキツい香りで集中力が養えない可能性も。

このように、香りの使いすぎは日常生活において支障をきたすのです。

柔軟剤はパーソナルスペースで香る程度がオシャレ

柔軟剤のニオイは目に見えないもの。

そして、不快なニオイと違って、本来適量で香るのならば多くの人が良い香りだと感じるものだからこそ、過度な香りが引き起こすトラブルは難しいのです。

自分がどれほど良い香りだと感じても、気付かぬうちに周囲の人に深刻なダメージを与えているかも知れません。

柔軟剤は、近付いた時にそっと香る程度に。

それがオシャレな使い方ではないかと改めて感じます。

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