私の旦那がモラハラ夫だった経験を踏まえ、私が夫を変えた4つの対処法を紹介します。モラハラ夫との付き合い方や対処法に悩む女性にとって、参考になる情報を提供します。
夫のモラハラに疲れちゃったな。
離婚はしたくないし、夫が変わってくれる対処法ってないのかな…
うちもモラハラ夫だったの。
モラハラ思考まで変えられたとは思っていないけど、今ではモラハラもだいぶ弱体化したよ。
私が夫のモラハラに気付いたのは妊娠中でした。
明るく「無職だもんね」と言われたあの日のことを、今でも覚えています。
自分の夫がモラハラであるという事は、モラハラをされた事で受ける精神的なダメージだけでなく、自分が愛した人がモラハラ夫だったというショックもあって、なかなか人には相談できないもの。
親しければ親しいほど、友人にも、そして自分の親にも。
この記事では、私のモラハラ夫体験談と、モラハラ夫を変えた4つの対処法を紹介します。
モラハラ夫を変えた4つの対処法とは
それではさっそく、モラハラ夫を変えた4つの対処法を紹介します。
モラハラ発言には一切反応しない
まず1つ目。
モラハラ発言には一切反応しないということ。
モラハラ発言は聞き流し、時に聞こえないふりをし、反応するのをやめましょう。
モラハラ夫は貴女が悲しんだりショックを受けたり傷付いたりする事で、自分の立場が優位であることを実感したいのです。
更に、貴女が怒れば怒ったで「冗談を本気にするなんてなんて心が小さな女なんだ」というような出方をして、何としてでも貴女を見下そうとします。
モラハラ夫の弱点はたった1つ、モラハラへの無反応・無関心です。
モラハラをスルーして大丈夫なの？
モラハラをスルーしてモラハラ夫が余計に機嫌を損ねるんじゃないか…と不安ですよね。
でも、これだけは覚えておいて欲しいのですが、たとえばそれで声を荒らげたり激高したら、それはモラハラではなくDVです。
モラハラとDVの境界は曖昧なので一概には言えないのですが、モラハラ夫は体裁や外面をすごく気にするので、自分の不利益になるようなDVに訴えることはないと思います。
でも、もともと暴力を振るうタイプなのか、旦那さんのご家族がどうか（旦那さんの両親どちらかがDVだと、旦那さんもDVする可能性があると思っておくに越したことはないかも）は、よく見ておく必要があるかも。
あなたが恐怖を感じるような状況なら、DVに発展している可能性があります。
内閣府のDV相談窓口にすぐ相談しましょう。
モラハラ夫の機嫌を伺わない・顔色を見ない
そして、モラハラ夫の機嫌を伺わない事・顔色を見ない事です。
…なんて言っても難しいですよね。私も最初は難しかったし、無意識のうちについ夫の機嫌伺いばかりしていました。
でも、モラハラ夫の機嫌を伺う事でモラハラは更に加速します。
そのまま加速していけば、大切な家族にまで悪影響が出てしまいますよね。
もしも自分が機嫌を損ねたとしても、自分の感情に折り合いをつけ整理して過ごすことができるのが大人なのです。
機嫌を損ねているのはあなたのせいではなく、モラハラ夫が未熟なだけ。
夫婦は他人です。
家族になったけれど、最低限の礼儀は必要だし、家庭を運営していくためにはお互いが歩み寄る必要があります。
それなのに、一方的に不機嫌になるモラハラ夫はあまりにも子どもと言えます。
目の前でぶすっとしていたら、「あら、不機嫌なのね、いつも大変ね」ぐらいの気持ちでいましょう。あなたのせいではありません。
モラハラ夫に反抗期の息子みたいに接する
3つ目は、モラハラ夫を反抗期の子どものイメージで接すること。
実は我が家の夫に効果てきめんだったのが反抗期扱いでした。
思春期に”反抗期を迎えられなかった”男性が、将来モラ夫になりやすい説があるんですよね（諸説あり）。
うちの夫も思春期に反抗期を”迎えられなかった”タイプの人。
モラハラ夫って思春期に自分の親に対してすべきだった反抗期を妻でやり直ししてるんですよ。
本当のママには良い顔をするくせに妻である私に反抗期って…冗談じゃないですよね。
ならばとことん、反抗期の息子扱いをしてやろうじゃないですか。
夫が「無職だもんね」と言っても（フッ…青二才がなんか言ってる…）と思えるようになり、夫がなにか言うたびに（偉そうにしているけど思春期男子と同レベル）と思うとおかしくて、心に余裕ができました。
この心の余裕が、モラハラへの無関心・無反応を徹底させ、良い方向に向かっていくきっかけになったと思います。
モラハラ夫に頼らず使えるお金を少しでも作る
モラハラ夫に頼らず使えるお金を少しでも作る事も、重要なポイント。
なぜかというと、いちいちモラハラ夫にお伺いを立てたり許可を得る事で、主従関係が強くなり、あなたがどんどん洗脳されていくからです。
モラハラ夫は、やりくりすればどうにか足りそうな絶妙な金額を生活費として設定し、テレビで「食費2万円」みたいな特集に出てくる人と比較するのが常套手段。
「お金が足りなくなったら言ってね」といいつつ、足りないことを伝えれば「え、この間渡したばかりだよね」と言います。
するとモラハラを受けている人は「お金が足りない」と言う事が辛くなるし、お金がなくなることが怖くなり、次第に自分にかけるお金（被服費や美容院代、歯医者など）を省くようになります。
これが、モラハラ夫が無意識に行っている洗脳です。
たとえば、あなただけが使うハンドクリームを買いたい時、
リップを買う時、
肌に合う基礎化粧品を買いたい時、
こういう時に許可を得なくても買うことができる程度の経済的独立が、モラハラ夫との共存でかなり大切です。
とはいえ、私はキャリアもなく頭も良くなく特技もないので、子どもが小さなうちは仕事に出ることが難しかったのです。
最初はメルカリで、独身時代の不用品を売り、少しずつ小銭を積み上げていった結果、今では何の資格も取り柄もない私も個人事業主として仕事ができています。
そしてこれが我が家のモラハラ夫撃退のダメ押しになり、今ではただの周囲が羨む子煩悩で家事上手な夫になりました。
子育てをしつつ生活を変えずに実際にどう増やしていったのか、ロードマップ的に解説していますので、参考にして下さいね。
モラハラ夫だとわかっても、そう簡単には離婚できない
自分が選んだ夫がモラハラ夫だと気付いても、そう簡単に離婚を決断できませんよね。
「モラハラ夫だとわかっているならとっとと離婚すれば？」なんて、全く見ず知らずの他人は簡単に言うんですよね。
けれど、離婚ってそんなに簡単にするものでしょうか。
選んだ人なのだからどうにか共存したいと考えるのは、ごく普通の感情だと思います。
もちろん、子育て中の専業主婦だった私は収入面の理由から、共存せざるを得なかったというのもあります。
もしも夫に頼る必要がないほど十分な収入を得ていたら、離婚したかな…今でもわかりません。
離婚をするにしても共存をするにしても、悩んで苦しんで苦しんで出した結論の1つであることは変わりません。
夫がモラハラだとわかってもすぐに「はい離婚」というわけにはいきませんよね。
むしろポイッと捨てられるならどれだけラクか。
子どもにとってはいいパパだし、そう簡単に割り切れないよなぁ…
だよね。
だから、こっちが対応を変えよう。
もう誠実に向き合うのを辞めるんだよ。
今まで私たちは、夫が不機嫌になれば不機嫌にしてしまった理由を必死に考え、どうしたら夫が快適に過ごしてくれるのか考えていました。
泣いて訴える事も、冷静に伝えることも、話し合おうと歩み寄ったことも、時に感情を爆発させ本音を伝えようとしたことも。
あらゆる方法を使って、私たちは十分頑張ったと思います。
これからは、向き合い方を少し変えるだけ。
「夫は夫、私は私」とある意味心の中で突き放すことが、モラハラ夫との関係の突破口になるかもしれません。
