預かり保育・延長保育が無償化となる新2号認定とは?について、実体験をもとにわかりやすく解説していきます。今までの2号認定との違いや、具体的に保護者の負担額がどう違うのかも解説します。
ねぇ、新2号認定って何…?
今までの2号認定といったい何が違うの?
新とか1号とか2号とか、全然わからなくて混乱中なんだけどー!
新2号認定は、預かり保育が一定額まで無償化される認定だよ。
1号認定や新1号認定に、必要であれば付け加えるオプションみたいな感じ。
認定を受けるための条件アリだよ。
この記事では、預かり保育が無償化になる認定、新2号認定について主に解説していきます。
1号認定・2号認定の違いは別記事を参照して下さいね。
新2号認定とは、預かり保育料(延長保育料)が無償化になる認定
新2号認定とは、預かり保育料や延長保育料が無償化になる認定です。
今まで1号認定を受けていた人は、預かり保育料や延長保育料を実費負担していました。
その実費負担分を、一定まで無償化するのが新2号認定です◎
従来の1号認定・2号認定とは別の種類の認定になる
なまじ”新”なんてついているので誤解しがちなのですが、新2号認定は従来の1号・2号認定とは別の種類の認定です。
従来の1号・2号 | 新2号 |
---|---|
子どものための 教育・保育給付 | 子育てのための 施設等利用給付 |
自治体から届く書類が似通いすぎていて、ある日届いた書類を見て「新2号認定を申請したのに1号に認定しました〜って書類が来た!!!なぜ!!」と軽くパニクった私ですが、新2号認定を受けていても子どものための教育・保育給付の書類には1号認定と記載されてて間違いじゃないそうです。紛らわしすぎ…w
基本的に1号認定にプラスし必要な人だけ認定を受ける
新2号認定は、必要な人だけ従来の1号認定にプラスするような形で認定を受けます。
今まで子どもを1号認定でこども園に通わせて預かり保育や延長保育を実費負担しながらお仕事をしていた方とかですね。
新2号認定を受ければ、預かり保育や延長保育料が一定まで無償化となります。
新2号認定を受けるには、2号認定と同等の条件がある
新2号認定を受けるには一定の要件があって、その要件は私が住む自治体では従来の2号認定と同等です。
たとえば仕事をしている場合、私の住まいの自治体では月12日以上、1日4時間以上勤務している事が要件で、就労証明の提出が必要(近隣自治体では月64時間就労が条件のところもある)。
ただ就労証明さえ提出できれば、従来の2号認定のような落ちた受かったはなく、誰でも認定を受けることができます。
他にも従来の2号認定と同様、
- 求職
- 病気・ケガ・障害
- 同居や長期入院している親族等の介護
- 就学
- 災害復旧
などでも新2号認定を受けることができます。
2号認定と新2号認定を組み合わせることはできない
2号認定は新2号認定を組み合わせることはできません。
厳密には言い方が多分違うと思うんですけども、わかりやすく伝えるために「組み合わせることはできない」と表現させていただきますね◎
従来の2号認定は、認定の際に保育短時間と保育標準時間に区分されます。
仮に保育短時間になった場合、最大8時間こども園に預けることができるわけですが、その8時間が8:00〜16:00だとして、18:00まで預かり保育・延長保育を利用する場合でも、2号認定は実費負担になります。
…と書くと、2号認定で保育短時間になってしまった人だけ損しているような感じに思えなくもないですが、通常の日で9:00〜14:00と預けられる時間が短い1号認定・新1号認定をカバーするための預かり保育・延長保育無償化なのだと解釈するとわかりやすいです。
私立幼稚園の認定である新1号認定と新2号認定は組み合わせられる
新1号認定は私立幼稚園の保育料のうち月額25,700円を無償化にする認定です。
私立幼稚園の認定区分である新1号認定と新2号認定は組み合わせることができ、新2号認定を受ける事で預かり保育・延長保育部分の無償化も受けることができます。
新2号認定で無償化になるのはいくら?実際のお金のこと
新2号認定がどういうものなのかお話したところで、お金の事をお話していきます。大事ですからね…
全国を調べたわけではないので、必ずご自身の自治体で最終的な確認をして下さいね◎
特に1日上限については、自治体により違いがあるかも知れません。
無償化となるのは月上限11,300円、1日450円まで
新2号認定で預かり保育・延長保育の無償化となるのは月額11,300円まで、1日450円までです。
実例
私の子どもが通う幼稚園型認定こども園で17時まで預けた場合、預かり保育料は700円。
それを預かり保育を利用する日数ごとに計算してみました。
利用日数 | 預かり保育料 | 無償になる額 | 負担額 |
---|---|---|---|
10日 | 7,000円 | 4,500円 | 2,500円 |
15日 | 10,500円 | 6,750円 | 3,750円 |
20日 | 14,000円 | 9,000円 | 5,000円 |
1回に長時間預かり保育を利用するより、こまめに利用したほうが負担が減る
得という言い方も変ですが、月に数回長時間預けるよりも、短時間で日数を多く預けた方が保護者の負担が減ることになります。
同じ月25時間の預かり保育(延長保育)を利用した場合の試算をしてみました◎
試算
利用日数 | 無償化になる額 |
---|---|
5日 | 2,250円 |
10日 | 4,500円 |
25日 | 11,250円 |
以上のように、月に同じ時間預かり保育を利用するなら、利用日数が多い方が無償化の額が大きくなります。
上の例はあくまでも理屈上の話で、1日に長時間の預かり保育を利用する場合、短時間の利用より割安になっている園もあると思うので参考まで…
従来の2号認定と新2号認定の違い
さて次に、従来の2号認定と新2号認定の違いをお話しておきますね◎
同じ幼稚園型認定こども園に入園させる場合のケースで説明していきます。
従来の2号認定も新2号認定も、認定を受けるための要件は同じです。
従来の2号認定 | 新2号認定 |
---|---|
希望者が誰でも受けられる認定ではない。 (就労証明等を提出した上で選考がある) | 要件をクリアしていれば受けられる。 (就労証明等を提出すれば受けられる) |
入園選考は自治体が行う。 | 1号認定と同じ。 |
子どものための 教育・保育給付による認定。 | 子育てのための 施設等利用給付 |
以上です◎
従来の2号認定も新2号認定も、認定を受けるための要件は一緒。
なので、「どうせ就労証明提出するなら従来の2号認定受けたほうが得じゃない?」と考える方もいるかもですが、そうでもないんです。
私は新2号認定ができる前に「子どもが入園したら仕事するし、ダメ元で2号認定受けてみよ♡」みたいなノリで、求職中2号認定に受かってしまったのですが(激戦区ではないので)…
保活同様、入園可否が1月下旬になるので、それまで入園できるかどうか不明という宙ぶらりんだったり、いざ入園してからも行きしか園バスが使えず、なのに夕方まで預けた日は数えるほどで、結果的に2号認定を受ける必要はなかったな…という経験をしました。
当時は新2号認定がなかったのであくまでももしも、の話になっちゃいますけど、
がっつり仕事をしない場合は新2号認定の方が向いている方もいるので、どの認定が自分に向いているか十分に検討しましょう!
別記事で、こういうケースはこの認定が良いかもよ〜という解説をしています◎