幼稚園バス通園にはどんなメリットとデメリットがあるかや、幼稚園バスを利用して通園を考えている場合に確認しておきたい点を、私の実体験を元にまとめます。バス利用料金や運行時刻など、実際に「知らなかったよ…」と感じた事を解説。
幼稚園バスで通園をする事は、親の送迎の時間や手間を省くというメリットだけではなく、実は子どもにとっても色んなメリットがあります。
と同時にデメリットももちろんあります。
そして、実際にバス通園させてみないとわからない事も多いんですよね。
そこで当記事では、幼稚園のバス通園についてメリット・デメリットを初め、バス通園させる場合に事前に確認しておきたい事などをまとめます。
幼稚園バスのメリットは
幼稚園バス通園をして感じたメリットは、
- 通園の手間を省ける
- 乗車中、先生が楽しく過ごさせてくれる
- 他学年のお友だちができやすい
以上の3つです。
通園の手間を省ける(という言い方も変ですが…)というのは親である私達のメリットですが、
園バスに乗車中、先生が楽しく過ごさせてくれたり、他学年のお友だちができやすいという子どもにとってのメリットもありました♡
通園の手間を省略できる
我が家は幼稚園まで2.5キロ離れているので、もし自転車で通うとなると片道15分ぐらいですかね…乗せたりなんだりで20分〜30分はかかります。
往復なので登園だけで約1時間。降園も入れれば1日に1時間半〜2時間も通園に時間を割かなくてはなりません。
園バスを利用するとバス停までの数分で済むので、私自身にも時間のゆとりが持てました。
時間のゆとりはそのまま心のゆとりに繋がると私は考えているので、これは本当に大きいメリットでした◎
乗車中、先生が楽しく過ごさせてくれる
そして子どもにとってのメリットは、園バスに乗車中、先生が楽しく過ごさせてくれるという点です。
今はコロナ禍で違ってきているのかなと思いますが、当時は楽しいお話をしてくれたり、歌を歌ってくれたりして、子どもはそれが特別な時間だと感じていたみたい。
バスに乗車する先生が担任と違えば、仲良しの先生が増える点も良かったです◎
他学年・他クラスのお友だちができやすい
もう1つ、子どもにとっては他学年・他クラスのお友だちができやすいという点もメリットだと感じます。
園によるのかも知れませんが、子どもが通った園は年少〜年長まで同じバスに乗るので、年少の時に幼稚園慣れしている年中・年長のお友だちができて、子どもも心強そうでした。
園バスが一緒だとほぼ学区が一緒なので、小学生になってからも「お友達」といかずとも顔見知りの上級生・同級生が多数いる事は、親からしても心強いです。
幼稚園バスのデメリットは
次に、幼稚園バスを利用するデメリットについてお話していきます。
- 事故の可能性がゼロではない
- 車酔いの可能性がゼロではない
- 園バスで風邪などが流行りやすい
以上の3つです。
事故の可能性がゼロではない
当然といえば当然なんですけども、事故の可能性がゼロではないということ。
事故といっても、交通事故のみならず、中には杜撰な管理で子どもを1日中園バスに残してしまったという痛ましい事故が実際に起きています。
我が家の近くに園バスを運行する園の中には、車線と歩道のない子どもの通学路でUターンする園バスがあるんですけど、こういう運行の仕方をしている園は要注意だと私は思っています。
それと、園長先生など他の業務に携わる人が幼稚園バスの運転をしている園も私は避けたいですね…(忙しい人がバス運転って余計怖い気がする)
理由は園バス通園のチェックポイントで解説します。
ここはもう園の管理体制や危機管理によるところだと思うので、入園前から候補の園の園バスが近くを通った際の様子をよく観察しておきましょう。
ただ交通事故に関しては自転車通園よりは園バスの方が安全なのかなぁと思います。
車酔いの可能性がゼロではない
車酔い・乗り物良いしやすい子は、園バスでの車酔いがあるかも知れないですね。
乗り物酔いしやすい子は園に相談しておくと良いかも。
最初から車酔いしやすいお子さんだけでなく、普段は車酔いしない子でも、大渋滞に巻き込まれて乗車時間が長引いた場合に酔ってしまうこともあります。
体調やコンディションにより左右される事もあると思うので、車酔いについては頭に入れておくと良いかも。
園バスで風邪などをもらいやすい(気がする)
今でこそ感染症予防対策として換気が重視されるようになりましたが、
コロナ禍前の幼稚園バスは、感染症をもらいやすいとママたちの間で言われていました。
これはあくまでも「言われてみれば確かにそうだった」レベルの事なのと、今は新しい生活様式になり、マスクの着用、換気や消毒もしっかりしているはずなので以前とは違うと思いますが、
「教室より小さな空間に集まり、10分15分乗車する」という点を考えれば、もらったりもらわれたりするのもうなずけますよね。
幼稚園バスの利用料はいくら?費用について知っておきたいこと
それではまず、幼稚園バスの利用料についてお話していきます。
月額3,000円〜5,000円が相場(関東)
園バスの利用料は地域により違いがあるとは思いますが、東京・神奈川周辺では3,000円〜5,000円が相場のようです。
ちなみに我が家が入園させた幼稚園(東京都)は3,600円でしたが、私の実家の方(神奈川県)の幼稚園では5,000円です。
幼稚園バスの利用料に関しては無償化の対象にはならないので、完全に自己負担です。
20日登園したとして、1日150円〜250円と考えると、親が同伴して路線バスで通園するより安いという事になりますね。
バス利用料は夏休みも引き落とされる事がある
幼稚園バスの利用料は、夏休みもまるまる引き落とされる事があります。
園により決まりが違うと思うので、幼稚園バスを利用する予定がある人は確認しておくと良いかも。
幼稚園の夏休みは約1ヶ月半あるので、幼稚園バスの利用料がまるまるかかると損した気分になる方もいるようなのですが、
バスの維持費を12ヶ月に按分して引き落とされていると考えれば納得ですよね◎
幼稚園バスを利用して通園するなら確認しておきたいポイント
次に、幼稚園バスを利用するなら確認しておきたいポイントをまとめます。
- バスの時刻表が大きく変わることがあるか
- 行き帰りの時間
- 1号・2号認定により園バスの利用制限があるか
ここでは以上の3点について解説します。
バスの時刻表が大きく変わることがあるか
幼稚園により、年度を通して時刻表が固定されている場合と、月替わり週替り曜日替わりの時刻表になる場合があります。
お仕事を考えていない方はバスの時刻表が変わっても問題ないと思いますが、
子どもが入園したら軽く仕事を…と考えている方は特に確認しておきたいところ。
また、年度でまる1年時刻表が固定されている場合でも、翌年は時刻が大きく変わることもあります。
卒園まで必ず当初の時間に行き帰りできるとは限らないのでご注意を。
行き帰りの時間
幼稚園の規模にもよりますが、園バスの行き帰りは通常保育時間9:00〜14:00にぴったり、という訳ではない事も気にしておきたいところ。
例えば我が家の場合、朝は9:40に園バスが来て、帰りは15:30着でした。
でも徒歩数分の場所のご家庭は、朝が8:20で帰りは14:10のバス便利用でしたので、ルートにより行き帰りの時間が変わることがあります。
これもお仕事をする予定がない方は特に問題ないと思うんですけど、お仕事を探している方にとっては、9:00登園のつもりで仕事を探してしまうと、園バスの時刻表によっては仕事に間に合わない…という事が起こり得ますのでご注意を。
1号認定・2号認定など認定により利用制限があるか
こども園の場合は1号・2号により園バスの利用制限があるかどうかも確認しておきたい点です。
ちなみに、子どもが入園した園では、2号認定の場合は行きのバスのみでした(もちろん利用料も半額です)。
2号認定で行きのバスしか利用できない事がどう不便なのかというと、
これも「仕事をする場合」なんですけど、2号認定は私の済む自治体の場合、、
月12日以上、かつ、1日4時間以上の就労が常態であること(市区町村により認定要件の違いがあります)
以上が要件なので、およそ週3日仕事をしていれば2号認定をもらえるということになります。
子どもが入園した園では2号認定児は行きのバスしか利用できないので、仕事がない日や、バスが家の近くのバス停に到着する前に仕事から帰ってこられる状況でも、帰りのバスは利用できずお迎えに行かなくてはならないという事に…
週3日程度とか、10:00から14:00までの短時間の仕事を考えていて園バスを利用したい人は、1号2号で園バス利用の制限があるかないかチェックしておきましょう。
近くまで来ない場合は園に相談
希望している幼稚園のバスが近くまで来ていない場合は、園に自宅の方まで来てもらえるか早めの段階で相談しておくと良いです。
- 園バスが利用できなくてもその園に入園させたいのか
- 園バスが利用できないなら通園が難しいのか
この辺は入園前に明確にしておいたほうが良いでしょう。
ちなみに我が家は2.5キロ離れた幼稚園型こども園に入園させました。
私は運転ができないので自転車で行く事になりますが、冬の雨の日はなかなか難しいんじゃないかと感じ、最初から園バス利用が絶対条件でした。
2.5キロ離れた園の通園に関しては別記事で解説しています。
幼稚園バスを利用する場合、その他の注意点
次に、幼稚園バスの注意点をまとめます。
- 稀に大渋滞で大幅に遅れることがある
- 帰りだけ利用する・延長保育時に利用できるかは園による
- バス停の変更ができるかどうかは園による
ここでは以上の3つをお話していきます。
大渋滞で稀に大幅に遅れることもある
本当に稀なのと、地域によるとは思いますが、年に1回ぐらいあったかな…大渋滞に巻き込まれて通常なら20分ぐらいの距離を1時間半かけて帰ってきた事があります。
幼稚園から自宅までの間に国道があるので、そこが何らかの理由で混雑してしまうと園バスが全く動かなくなってしまうんです…
そういった事も稀にあるよという事は頭に入れておいたほうが良いかも。
帰りだけ利用する、延長保育等は園によりルールが様々
我が家の入園させた園では、帰りだけ利用する場合は基本的に行き帰りの園バス利用で申請し、毎日「今日は徒歩登園します」とか「明日は徒歩登園します」という届けをオンライン上でする感じでした(利用料はまるまるかかります)。
延長保育時に園バスが利用できるかどうかについても園によると思うので、予定している人は予め園に相談しておくと良いかも。
ちなみに我が家が入園させた園では延長保育の園バスはありませんでした。
バス停の変更ができるかどうかは園による
そして園によって、「この日はこのバス停で降ろして下さい」というリクエストができる場合とできない場合があります。
これも仕事を予定していない人はあまり影響がない事だと思いますが、
パートに出ている週3日は自宅近くのバス停ではなくパート先に近いバス停で降ろして欲しいという事があると思います。
これができる園・できない園があるので、ご注意を。
一見、融通を効かせてくれない園は不親切に感じますが、イレギュラーな要求を受け入れる数が多くなればなるほど見落としも多くなりますからね…
子どもの安全面を考えると、「イレギュラーな対応はできない」としている園の方針も理解できますね◎
“幼稚園バスの種類”と”運転する人が誰か”も重要なポイント
幼稚園バスと一口に言っても、第一種免許で運転できるハイエースのようなタイプもあれば、大型免許等がないと運転できな大型バスの場合もあります。
中型・大型バスや緑ナンバーバスの場合は専用の運転手さんがいる事がほとんどだと思いますが、幼稚園バスが小型で白ナンバーの場合、園長先生が園バスの運転する、みたいな園もあります。
あくまでも個人的な考えですが、次の2つに当てはまる園はちょっと注意が必要かも。
- 他の業務と兼任で運転をする。
- 日ごろ見掛けた際に少しでも危ない運転をしている。
他の業務と兼任で運転をしている園は日頃の運転を見ておきたい
専用の運転手さんがいず、他の業務と兼任の人が園バスの運転をしている場合、他の業務がメインなのか運転がメインなのかが気になりますね。
他の業務の比重が大きいと、運転に支障をきたす可能性がゼロとは言えません。
園が、運転手が安全な運転に専念できる環境を整えているかどうかは、子どもの命を守るための重要なポイントです。
とはいえ、入園前にはなかなか幼稚園の内情までわかりませんよね。
そこで手っ取り早い方法として、日ごろ家の近くをその幼稚園のバスが通った時には、園バスの様子をこまめにチェックしておきましょう。
日ごろ、危険とまで行かずともひやりとする運転をしていないかチェック
日ごろ家の近くを幼稚園バスが通った際、運転手さんも見ておくと良いですね。
昨今は高齢者の運転操作ミスによる事故が多くなっています。
もちろん大多数の高齢者が事故を起こさず運転をしていますけど、加齢とともに判断が鈍るのはごく当然のこと。
運転手さんが高齢だからダメなのではなくて、そういう運転手さんに任せている園の危機管理に問題がありそうです。
それと、運転手さんの年齢関係なく、危険とまで行かなくてもひやりとする運転を日ごろしていないか観察しておきましょう。
我が家の近くを通りかかる園バスの中に、小型バスでこの周辺の送迎する園があるのですが、センターラインも歩道もない小学生の通学路でUターンをするバスがいるんですよね〜…
この周辺は、Uターンをせずとも比較的短い距離で逆方向に行く事ができるので、Uターンをする園バスはその園だけ。
登校時間にかぶることはありませんけど、下校時間によくかぶり、割とスピードを出してUターンしていくのでヒヤッとする事があります。
辛辣ですが…こういう園は、園バス運行に対してだけでなく、往々にして危機管理意識が低いです。
園を卒園した後は小学生、小学生の中には卒園生がいてもおかしくありませんよね。
評判の良い園は小学生に対しても気持ちよく接してくれるし、模範となる行動をしてくれます。
さいごに
バス通園のメリット
- 通園の手間を省ける
- 乗車中、先生が楽しく過ごさせてくれる
- 他学年のお友だちができやすい
バス通園のデメリット
- 事故の可能性がゼロではない
- 車酔いの可能性がゼロではない
- 園バスで風邪などが流行りやすい
- 幼稚園バスの利用料は月3,000〜5,000円前後が相場。
- 夏休み中もバス利用料はかかることが多い。
- バスの時刻表が大幅に変わることがあるか、バスを利用した場合の行き帰りの時間は何時なのか、幼保認定の違いでバスの利用に制限があるか等を事前に確認しよう。
- 園によりルールが様々なので、事前に確認しておこう。
- 誰が運転しているのかや、バスのサイズも要チェック。
以上です。
園選びのヒントになれば幸いです。