子どもが【チック症】になって治った体験談|咳払いチックのきっかけと、付き合い方を解説

年中の夏~秋頃に息子がチック症になりました。当時、母である私も精神的にかなりきつかったので、チック症になったきっかけと自然と治るまでの経緯をブログに残しておきます。
息子がチック症になった時は、息子本人もやりたくてやっているわけではないと理解しつつも、
- 一生治らなかったらどうしよう…
- ストレスに気付いてあげられなかった私のせいだ…
と考えて、私自身もきつかった事を今でも覚えています。
結論を言うと、チック症が出てから3ヶ月ほど経って、(気付けばチック出てないな…)とふと気付きました。
同じように悩んでいるお母さんが、このブログを読んで少しでも気持ちを軽くしてほしい、そう思い当記事を書きます。
正直言うと大人の事情…っていうかグーグルの事情っていうか…健康に関する事を素人が書くのは良くないみたいな感じ、あるんですけど・・・
悩んでいる時に知りたいのって、実際の体験談じゃないかなって思うんですよね。
チック症については医師監修の正しい記事をお読みいただき、当記事はあくまでも1つの実体験としてお読みいただけますと幸いです!
子どもが【チック症】になった発端は、夏のプール授業で頭から水をかぶること
息子が5歳、年中のころ。
夏には幼稚園でプールの授業があり、水が苦手な息子が夏のある日「もう幼稚園に行きたくない」と言い出したのです。(ちなみに幼稚園大好きな子です)
原因はプール授業で行われる、頭から水をかぶるという練習。
登園拒否については別記事でまとめています。
そんなに無理に幼稚園に行かせる必要はないとは思っていながらも、ここで改善した方が息子自身、小学校に入ってから楽なのかもな…という想いもあって、「怖い事は悪い事ではないよ、先生に怖いって伝えていいんだよ」みたいな方向で話したんです。
もちろん、担任の先生と体操の先生にも連絡ノートでフォローをお願いしました。
プールへの不安から指咥えが再発した息子
私自身プールの授業で頭から水をかぶるという体験が、人生の中で今後それほど重要な事とは思えなかったので、プールを休ませてしまった方がいいのかな?という気持ちもあったのですが…
小学生で水に顔が付けられないより、今のうちに慣れておいた方が良いのではないかという気持ちと、
嫌だからといって簡単に「やらなくていいよ」と言ってしまう事で、嫌な事はしなくていいと覚えてしまうのではないか、そんな気持ちがありプールを休ませる事はしませんでした。
今思えば、ですけど、指くわえをするようになりました。
確か年少の頃はしていなかったんです。
テレビを見ている時やぼーっとしている時、気付くと指を咥えていました。
私は指くわえに関しては咎めたりしないようにして、指くわえしている時は遊びに誘ったりするようにしました。
幸いというか、夏風邪を引いたり治ったりしてプール授業とのタイミングが合わず、1学期が終わりに近付いたんです。
(指は咥えているけど、夏休みの間に気持ちに折り合いを付けて治まるかな…)
そう思っていた矢先のこと。
個人面談で指咥えを指摘された息子に変化が
1学期が終了する前に個人面談があって、通常は降園後、親と一緒に再び幼稚園に行き、親と先生が話をしているのを子どもも聞いているんです。
息子はどちらかと言えば物分かりの良いタイプで落ち着いていて、親から見ても『もう少し気楽に考えたらいいのに』と思うほど真面目なタイプ。
ふだんは個人面談でも特に指摘されるようなことがなく、今回も特に何を指摘されるわけでもなく終わるはず…だったのですが、
最後にさりげなく、「強いてあげるとすれば、指を咥えるのを少しずつ直していきたいですね」と先生に言われたのです。
正直、指を咥える事が再発した事は私も気になっていて、先生と「プールの件で再発したんですよねー」と、軽く話をし、個人面談は終了しました。
その日だったか、次の日だったか…
気付けば息子が咳のようなものをするようになりました。
しきりに。
(また風邪引いたのかな…治ったばっかりなのに…)
最初はこの程度の印象。
でも咳払いのようなものは、ずーっと続きます。
繰り返し繰り返し、ずっと。
私と話しながらも咳払いをし、おばあちゃんと話していても咳払い。
咳払いを「したくないのにしてしまう」と訴える息子、気付けば指を咥えなくなっていた
今思えば良くない事なのですが、そんなに咳ばらいをして喉が痛いのか気になって、息子に「喉が痛いの?」「大丈夫?」とこまめに聞いちゃっていたんですよね。
「あまりこまめに聞いてしまうと、本人に咳ばらい(チック症状)を意識させてしまう結果になり、ますます咳払い(チック症状)が多くなる」こんな事を知ったのはもう少し後のこと。
息子は「したくないのにしちゃう」と訴えます。
確かに、普通の咳のように身体が勝手に反応をした結果というより、息子自身がわざと喉を鳴らしている状態。
同時に、息子が指を咥えなくなっている事に気付きました。
私はやっと「チックなのでは?」と気付いたのです。
ずっと続くチック症状に、母である私自身も追い詰められる
もともとは息子の心に負担が掛かったりストレスを強く感じた事が原因ですので、1番辛いのは息子なのは百も承知ですが…
1日中続く咳払いが、『どうしてボクのストレスに気付いてくれなかったの?』と言っているように感じて、私はどんどん追い詰められました。
いや、もう完全な被害妄想なんですよ?
でも、
そんなに大きなストレスを抱えていたのか…
とか、
どうにかしてあげられたはずなのに…とか、とにかくそんな風に考えて、どんどん苦しくなっていきました。
掛かりつけの小児科に相談をしに
チックが出る前に風邪を引いていたこともあるので、喉の状態を見てもらうためとチックについて相談をしようと、かかりつけの小児科に行きました。
喉を見ると、少し赤いには赤いけど気にする程度ではない、とのこと。
先生に「息子がチックかも知れない」と経緯を説明しました。
お恥ずかしい話なんですけど、話している間に涙がどばーっと出てしまって、「どうしたらいいですか」と聞きました。
私が泣いてしまったので、息子は何か重大な事をされるのでは!と「チェックって?チェックって何をするの?」と不安そうに聞いてきます。
確かに〇〇くんみたいなタイプはチックになりやすいタイプとも言えるんです。今のように、色んな事に気付きやすいし、感じ取るから(笑)
確かこんな風に言われたと思います。
この先生、子どもの性格に合わせて診察してくれる先生なんですよ。
- 〇〇くんは真面目だから手が抜けずストレスを感じやすいのかも。
- でも今は咳ばらいをしていないから、リラックスした時にチック症状が出るタイプのよう。
- ほとんどの場合、自然と治るから気にせずに。
- 1年以上続いたり日常生活に支障が出るならお薬を使うけど、今の感じだと様子を見て大丈夫。
そう説明されました。
落ち込んだ様子の私に対して先生が言ってくれました。
お母さんが気に病む必要は全くないですよ。お母さんのせいでもありません。
チック症状が出る原因は、脳の関係ともストレスの関係とも言われています。
強いストレスを感じてもチック症状が出ない子もいれば出る子もいる。同じ事に対してもストレスを感じやすい子もいれば感じにくい子もいる。
というわけ。
先生に「大丈夫」と言われて(そっか!じゃぁ気にしなくていいんだ!)とすぐに思えるわけではないんですけど、とにかく命にかかわるようなことではないという事だけは確かだな…と気付けたのは大きかったですね。
子どものチック症状とどう付き合う?
先生から言われた事は、とにかく気にしないこと。これが難しいんですけどね…
とはいえ、寝ている時以外ずーっと咳ばらいをしているので『うるさい!』と思う事もありました。
私は割と静かな環境が好きなので、特にそう感じたのかも。あまり気にならない人もいるかも知れません。
子どものチック症状が気になって仕方がない時は、
本人なりに、今ストレスに折り合いを付けているんだ…
そう思うようにしました。
そして、チックの症状については触れない。
チックの事を心配しても、子どもが『自分は何かおかしいんだ』と思ってしまいますし、余計に意識してしまうみたい。
自分を傷付けたりするようなチック症状でなければそっとしておくことが、最短で症状が治まる方法なのかも知れません。
子どものチック症状で困ったことと対策
我が家の場合は咳払いなので風邪と区別がつかない点がちょっと不便でした。
例えば電車の中や静かな場所でチックが出てしまうと、ちょっと目立ってしまいます。
中には『咳の出る子を連れ出して…』と思う方もいるんじゃないかと思うんですよね。
誤解を受けたくないし、そういう視線を受け止める精神力もないので、なるべくそういう場所にはなるべく行かないようにしました。
子どもがお友達と遊ぶ時はお友達のお母さんに、風邪ではなくてチックの咳払いだという事を正直に話しました。
周りのお母さんたちは「そうなの?大丈夫だよ~、そっとしておけばそのうち治まるよ!」と言ってくれて、正直に話して逆に気持ちが楽になりましたよ。
変に隠すより、話しちゃった方が楽かも。同じように悩んでいる(いた)人もいるかも知れないし。
子どものチック症状が出て約3ヶ月、気付いたらチックはなくなっていました
夏のプール授業で強いストレスを感じ指くわえが再発し、1学期終わりの頃の個人面談で指くわえ指摘され、チック症状が出た息子。
気付けばいつの間にか、咳ばらいをしなくなっていました。
そういえば最近、咳ばらいをしないな…
そう感じたのは11月頃だったと思います。
今では完全にチックの症状は治まっています。
約3ヶ月、過ぎてしまえばたった3ヶ月という感じですが、当時はいつ終わりが来るのかもわからず、一生続くのかと錯覚したチック。
まずはお母さんは自分を責めずに過ごして下さいね。
この記事があなたの役に立つことを願ってます!