種類ありすぎでいまいちよくわからないライフジャケット。国土交通省がどうのとか桜マークとかAタイプとかFタイプとか…混乱しません?我が子の命を守るために徹底的に調べ尽くした体験談から、各タイプなどの違いや年齢別おすすめアイテムを紹介します!
子どもにライフジャケットを購入したいけど、救命胴衣だとか桜マークだとか国土交通省型式承認品だとか…Aタイプとか?Fタイプとか?
一体、どれを選べばいいんだよ
と混乱中の奥さま、ようこそ。
心配性に定評のある私が、我が子にライフジャケットを買うのならば、しっかりと我が子の命を守りつつもおしゃれで失敗しないものを選びたい!その一心でライフジャケットを探している時に、
ぶち当たった疑問をまとめ、当サイトははらくをお読みの奥さんにお教えしちゃいます。
当記事では、
- 本当に子どもにライフジャケットって必要なの?
- 桜マークや国土交通省型式承認形式って何なの?
- タイプAとかタイプFとかって何?
- ライフジャケット・救命胴衣・フローティングベスト・シュノーケリングベストってどう違うの?
これらをざっくりと解説するとともに、年齢別のおすすめライフジャケットも紹介していきます。
熱く語りすぎてかなり長いので、目次から読みたい場所にジャンプしていただけますと幸いです…(書きすぎ!)
クリックできるもくじ
そもそも子どもにライフジャケットは必要?
海や川のレジャーでライフジャケットが必要だという事、最近やっと普及してきたように思うんですけど、
いまだ「大げさじゃない?w」っていう人が多いのも事実…

たとえばうちの夫。
年に1回か2回しか使わないものに5,000円?!しかも来年はサイズアウトしてるかもしれないのに?!
誰も付けてないじゃん!大げさだよ恥ずかしいよ心配性にもほどがあるよなどなど…
いやぁ、もう(あー…旦那説得するのめんどくさいな…買わなくても何とかなるかも…いやでも万が一の事があったら…)そう悩んでいた過去の自分に私は断言します。
迷わず買え
仮に、仮にですよ?
ライフジャケットの必要性に薄々気付きながら、金銭的な事などを優先させて準備せずに水辺のレジャーへ行った時、ずーっとモヤモヤする事になるんですよ。
だから準備していきましょう。晴れ晴れとした気持ちでレジャーを楽しめるように。
ライフジャケットの事を語るとそれはもう膨大な量になってしまうので、必要性に関してはクリックで開くようにしておきますね。
水難事故ってどれぐらい起きているか知ってる?
夏休みシーズンになると、海や川に十分注意するようにと幼稚園や保育園、小学校などから必ずお達しがあるのにも関わらず、多くの幼い命が失われていますよね…
平成29年の水難事故はこのような数字です。
発生件数1,341件
水難者 1,614人うち死者・行方不明者679人
参考:平成29年における水難の概況 – 警察庁
このうち、子どもは
発生件数144件
水難者 206人うち死者・行方不明者26人
参考:平成29年における水難の概況 – 警察庁
どうですか。
うちの夫なんて、「思ったより少ないね」なんてのんきな事を言ってましたけど、
でもよく考えて欲しい。
子どもの場合はほぼ楽しいはずのレジャーで起きている事故だという事になりますね。
レジャーにおける痛ましい事故というのは、自然を軽視して起こるケースがほとんど。
たかが海遊び、たかが川遊び、たかが釣り、たかが魚とりと考えて備える事を怠ると、もしかしたら取り返しのつかない事になるかも知れないでしょう?
痛ましい事故の殆どは「そんな事ぐらい」と言う人が起こすんです。
つまりあなたのような親の子が犠牲者になりがちってことになっちゃうわね。


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ライフジャケット(救命胴衣)を着用した時と着用していない時の生存率を比較!
では実際にライフジャケットを着用していた時とそうでない時の生存率の違いをご覧いただきましょう。
国土交通省のホームページに、このようなデータがありました。
何と!
着用時と非着用時では生存率に倍の差がつくんですって!
生存率が倍ですよ、倍!むしろ着用させない理由なくない?!

ん~そうかもしれないけどさ、結局、使わないじゃん、こういう物って。
え、何言ってるのかほんとわからない。使うような事態にならなくて良かったね、ってホッとするところじゃない?むしろ。

WEAR IT! ライフジャケットを着よう!プロジェクトのコンセプトムービーを貼っておきますね。
登場しているのは実際にライフジャケットを着用して命が助かった人たちなんです。
はっきり言って、子ども用ライフジャケットの3,000円~5,000円をけちるようなら、水辺のレジャー自体、行かなきゃいいよって思っちゃいますね。
もちろん、考え方はそれぞれですけども、少なくとも夫にはそう話してます。
【地域限定】ライフジャケットの無料貸し出しがある海水浴場もあります
子ども用ライフジャケットの購入を躊躇している方は海水浴場のレンタルを利用するのもあり。
なんと、【WEAR IT! ライフジャケットを着よう!プロジェクト】では、海水浴場にライフジャケットレンタルステーションを設け、子ども向けのライフジャケットの貸し出しを行っているんですって。
もし行く予定の海水浴場にこのレンタルステーションがあれば、まずは借りるのも1つの手ですね。
ただ2020年は多くの海水浴場が海開きしません。
レンタルステーションもオープンしない可能性が。
ご自身でしっかり選びたい、不特定多数の人が使ったものではなく自分の子ども用のものを準備したい、という方はこれから「どんな種類があるのか」を解説するので参考にして下さいね。
ライフジャケットの桜マークや国土交通省型式承認品って何?
どうせライフジャケットを購入するのなら、より安全性の高いものが欲しくなるのが親の性。
国土交通省とかついてると安心感すごいですよね。

まずはライフジャケット探しをしていると必ずや目にする、【桜マーク】【国土交通省型式承認品】についてお話ししていきますね。
桜マーク=国土交通省形式認定品
桜マークというのは、国土交通省が定める安全基準に合格している「国土交通省形式承認品」だけが付けられるマークです。
実際のマークがこちら。
ライフジャケットには、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなどの様々な安全基準が定められています。国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。
引用元:国土交通省-ライフジャケットの着用義務拡大
小型船舶などで着用する事が義務付けられている救命胴衣は、この桜マークがついている国土交通省が安全性を認めたものでないとNG。
船に乗るのでなく海遊び・川遊びで子どもに着用させるのなら、必ずしもこの桜マーク(国土交通省形式承認品)の救命胴衣でなくても良いと言う事になりますが、
1つの安全基準としてこの桜マークがついたものを選ぶと安心ですね。
どこの会社がどういう基準で安全性を確認したのか、そもそも確認してるかわからないモノを選ぶよりいいかも。

そしてこの、桜マーク(国土交通省形式承認品)は、タイプA・D・F・Gと4種類に分けられています。次の章で解説しますね。
「国土交通省の基準を満たしている」と聞くとデザイン性が気になりますが、2018年頃はこんなに可愛いデザインのライフジャケットがあったんです…
このブルーストームのライフジャケットは、国土交通省形式承認品の中でもひときわ可愛いので、とても人気だったんです。
暖かくなる頃には売り切れてしまうものだったんですけど、2019年ぐらいから殆ど在庫を見掛けなくなりました…見付けたらラッキーかも。
ライフジャケットの「新基準適合品」というのは
さて、桜マーク(国土交通省形式承認品)についてざっくり知っていただいたところで、お次は「新基準適合品」について。
どうせなら桜マークのついたライフジャケットさがそう~と思ってると、ちょいちょい出てきます。
この「新基準」というのは、平成25年に改正された基準で、【経年劣化】に対する試験が追加された基準なんです。
使用している生地・ファスナー・バックルなどの材料の試験が必要になり、製品試験そのものにも新しい試験が加わったんですって。
子ども用だと数年でサイズアウトしちゃうから経年劣化ってあまり気になる事はないけど、大人用だと確かに経年劣化は重要ですね。
2021年の今では、殆どがこの新基準に適合しているものになるのかな?

それほど気にする必要はないという感じ。
ライフジャケットのType-A・Type-D・Type-Fの違い
次に、ライフジャケットを探しているとちょいちょい出てくるタイプAとかタイプDとかタイプFなどを解説します。
先ほど少しお話ししたように、桜マーク(国土交通省形式承認品)の救命胴衣にはタイプA・D・F・Gの4種類があります。
結論から言うと、海遊び川遊びやプールならどのタイプを選んでも大丈夫です。
船に乗るとか水上バイクに乗る時は適合タイプをしっかり選ぶ必要がありますけどね!

基本的にはタイプAをベースにして、規定を緩めて行ったのがタイプDやタイプFという感じ。
タイプごとに詳しく解説していきますね。
1番安心安全なライフジャケット(救命胴衣)タイプA

タイプAのライフジャケットは浮力の規定はもちろんのこと、
- 反射材で万が一の場合に目立ちやすいように
- 本体カラーはオレンジや黄色で発見されやすい色
- 自分の存在をアピールするための笛
これが基準。
定員が12名を超える旅客船や、海岸から20カイリ以上離れた場所を走行する小型船舶でも使用することができます。
とにかく目立つという点でいいかも!

タイプDはタイプAの色の規定を自由にしたライフジャケット(救命胴衣)

タイプDは、
- タイプAの色を自由にしたもの
浮力や反射材・笛についてはタイプAと同じです。
タイプAの着用が義務付けられている場所よりも陸に近い場所、小さめの船で着用できるのがタイプDという事になります。
ただ、タイプDの子ども用って殆ど売られていないんですよね。
安全性で選ぶならAだし、デザイン性で選ぶならFってところですかね。

タイプFは笛や反射材を省いたライフジャケット(救命胴衣)
あっ!かわいい!と思うライフジャケットの殆どがこのタイプFになるかと思います。
- 自由なカラーで、笛や反射材の取り決めがない
タイプFは反射材・笛をつけなくても良いので、デザイン性を高める事が出来る反面、船釣りでは使用できないのと、陸から近い場所にしか行けません。
実際に探すと、反射材だけついてたり、笛だけついてたりするものも多いです。

ただ、あくまでも肌感ですけど年々デザイン性の高い子ども向けのタイプFの種類が少なくなっているように感じています…
ライフジャケット・ライフベスト・フローティングベスト・シュノーケリングジャケットの違いは
さて、桜マークとか国土交通省形式承認品とか、タイプとかを知っていただいたらお次は、
- フローティングジャケット
- フローティングベスト
- シュノーケリングジャケット
- シュノーケリングベスト
- ライフベスト
これらの違いについて。
もう…わけがわからない…

あくまでもざっくりとですが、ライフジャケットは今やこれらすべての総称的な感じになっているようですね。
救命胴衣は…
厳密には、救命胴衣という表記ができるのは、国土交通省形式承認(桜マーク付き)のもののみになります。
船や陸から水に落ちた際に命を守るためのもの、海難救助用のものを指します。
釣り船に乗る時などは救命胴衣の着用が義務化されています。
フローティングベスト・フローティングジャケットは…

国土交通省の承認を得ていないものは、厳密にはフローティングベストやフローティングジャケットと言います。
国土交通省の承認を得ていない=桜マークも付いていません。
ただ、国土交通省に認定されていないからといって、性能面が劣るとは限らないんですよね。

例えば我が家が2代目として使っているモンベルのライフジャケットは股のベルトが2本で食い込みにくく、むしろ最初に買った桜マーク付きのものより使い勝手が良い、なんていう事も。
シュノーケリングベスト・スノーケリングベスト

シュノーケリングベスト・スノーケリングベストは、ライフジャケットやフローティングジャケットに比べ、水の中で動きやすく、アクティビティ向きに作られたもの。
とはいえフローティングベストと明確な差はなく、少なくともおぼれた時に沈む事は防いでくれそうですね。
毎年人気が高いのはコストコやモンベルのライフジャケット!

毎年人気が高いのが、costoco(コストコ)で売られているライフジャケットや、モンベルのライフジャケットです。
コストコで売られていたライフジャケットはHYPERLITEというメーカーのものだそうですよ!

モンベルはフリーダムkid’sというシリーズで、我が家でも愛用しています。
季節もののため早い時期に探してもネットには出回っていず、出始めたと思ったら夏本番を迎える前に売り切れてしまうほどの人気商品。
実店舗に行けない方は、こまめにネットをチェックして下さいね。
シーズンオフは殆ど検索結果に出てきませんが、検索結果に出てきた場合はお早めにどうぞ。
2021年版!桜マーク付きライフジャケット年齢別のおすすめ
それでは、超絶心配性深く考えすぎの私が厳選する、年齢別ライフジャケットをご紹介します!
まずは桜マーク付きから。
年齢別にご紹介しますが、必ず適応体重がお子さんと合っているか確認した上で購入して下さいね。

1歳児・2歳児向け(身長80cm~100cm相当)
幼児向けライフジャケットは可愛いデザイン沢山あります。
年齢が進むにつれ、大人と同じようなシンプルなデザインになっていくので、この時だけの可愛さをぜひ楽しんで選んでくださいね。
我が家が最初に購入したライフジャケットは人気のブルーストーム。

同じシリーズの蜂やテントウムシやサメなどは特に可愛いデザインで毎年人気!夏前には売り切れますので見つけたらお早めに!
2歳児・3歳児向け(体重15キロ未満)
ちょうどサイズの端境期の年齢。
場合によっては1歳児2歳児向けの物でも使用できるお子さんもいます。
ちなみに、大きさではなく浮力が適応してるか、が大事。

実際の身長や体重どちらかが適用より上回っている場合は浮力が足りなくなる事がありますので、サイズアウトと考えて大きい物に買い替えましょう。
4歳~5歳向け(身長90cm~120cm相当)
桜マーク付きの救命胴衣で枕がついているものの中で1番大きいサイズです。
4歳や5歳になってくると、頭が沈まないように支える枕付きが段々減ってきますね。

私は超絶心配性な事と、息子が超絶臆病な事もあり、6歳の今でもまだ枕付きのライフジャケットを購入しています。
6歳~小学生向け(身長130cm~150cm相当)
この年齢になると、大人とほぼ変わらないようなデザインの物が多く、更にフローティングベストやフローティングジャケットはデザインの選択肢が広がります。
幼児期と比べて成長もさほど著しくないため、永く使用できますね!
2020年版!桜マーク以外のライフジャケット年齢別のおすすめ
次は桜マーク付きよりもデザインが豊富なフローティングジャケットの中から、おすすめを年齢別にご紹介していきます。
1歳児・2歳児向け(身長90cm~110cm相当)
こちらはWATERMOVE(ウォータームーブ)のベビー用フローティングジャケット。
WATERMOVEはアクアエクササイズウェアーのブランドです。
大きなお子さん用のシリーズもあるので、兄弟姉妹で揃えたい時にもいいですね。
2歳児・3歳児・4歳児向け(体重15キロ以下)
これ、お手頃ですね。
枕付きという点と、枕の部分に持ち手がついていて掴みやすい(引き上げやすい)という点で、2歳3歳のお子さんにも使いやすそうです。
パッと掴む時、持ち手があると便利!

海は波とか流れとかありますからね。枕も持ち手ってけっこう大事。
4歳~5歳向け(体重20キロ~30キロ)
3サイズ展開で30キロまでのサイズがあります。
少々お値段が張りますが、その分他のお子さんと被る確率が低い点がいいですね。
枕が3分割になっているので、頭の丸みに沿って包み込んでくれる点が更に安心です。
6歳~小学生向け
3サイズ展開で、1番大きなサイズは9歳35キロまで対応しています。
ミスターメン・リトルミスのデザインで、注目されること間違いなし!
可愛いだけでなく、JWBA認定・CE認証という安心感と、水はけ口があるので重くならないという特徴があります。
0歳児にお勧めのライフジャケット・フローティングベストは…
ごめんなさい。
超絶心配性の私が「これなら大丈夫」と思える物は残念ながらありませんでした。
こんな事を言っては元も子もないですが、生後数ヶ月の赤ちゃんはそもそも衛生面や肌の弱さなどから、私自身、赤ちゃんを海やプールに入れるのは抵抗があるので…

赤ちゃんの頃に海とかプールに連れて行こうとしたけど、猛反対されました。
子どもと楽しい事を1日でも早くしたい気持ちはわかるけど、子どもの成長に合わせて慌てずゆっくり!!まずは安全優先で!

2020年版 子供用ライフジャケットの種類と選び方を徹底的に解説!タイプ別年齢別おすすめ、さいごに
今年こそ、海で遊ぶ道具や川で遊ぶ道具、マリンスポーツやレジャーの便利グッズやアイテムと一緒に、ライフジャケットの準備をしましょう!
この記事があなたの子育てのお役に立ちますように、心から願っています!